コラム

Hyakumeizan: Climbing Japan's 100 Famous Mountains

By Ginger Vaughn

#82: Yarigatake

2005
Issue 1

#82 槍岳

7時間のハイキングの後、その名のとおり槍のように聳え立つ槍岳が目の前に・らわれる。「・ともう少し……」。この山を初めて登ったとされる念仏行者、播 隆(ルビ ばんりゅう)の洞窟前で休憩、まるで「がんばれ、もう少しだ」と暗闇の中で私を励ましてくれるようだ。

山頂下に・る槍岳山荘に到着。眠気がおそう。澄んだ空の下には、息を呑むほどの山脈が広がり、一陣の風に私は目を閉じる。明日はどのような顔を見せるのだ ろうと想像をふくらませる。

Trail Tips: 初日、奥上高地自然道沿いの川をたどるトレイルは、比較的平らで歩きやすい。槍岳へは、南東から川沿いにアプローチ。2日目、槍沢ロッジからの トレイルは、4時間ほど徐々に急斜面になり、ラストスパートは、槍岳山荘から30分。「はしご」は狭いが頑丈、ただ注意を要する。頂上へは、3つの急なは しごを上がるため軽装が好ましい。北アルプスで2番目に高い槍岳の頂上から見える峰々、槍岳山荘からの夕焼けは絶景だ。翌日の帰途は、およそ7時間のハイ ク。比較的楽な下り坂だが、ピークシーズン、8月の週末は、銀座と呼ばれるくらい混み合う。経験、スタミナ、時間に余裕が・るなら、上高地まで少しチャレ ンジングな大切戸のルートはどうだろうか。急なはしごでかなりハードだが、 眺めは十分価値・るものだ。

山名: 槍岳
難度: ★★★☆☆ (急なはしご登りアリ)
場所: 長野県・北アルプス
山頂: 3,180m(日本第5番目に高い山)
期間: 2泊3日
お勧めの時期: 7月~9月

その他のアトラクション: 上高地温泉ホテル、もしくは上高地清水屋ホテルで温泉を楽しもう!
所持品: 雨具、懐中電灯、カメラ、地図、日焼け止め、水 (山小屋で給水もできる)、手袋、サングラス、帽子

ハイキングのスケジュール
Day1:4時間50分(槍沢ロッジ宿泊)
Day2:5時間20分(槍岳山荘宿泊)
Day3:7時間20分 (上高地へ戻る)

行き方:新宿からJR特急で松本へ。在来線に乗り換え新島々で下車。そこから上高地までバス。

新宿→ 松本→ 新島々 → 上高地

(2時間37分/¥6,910) → (31分/¥680) → (1時間15分/3,500円)

問い合わせ:
槍沢ロッジ: 0263-95-2626 (1泊2食 ¥8,500)
槍岳山荘: 0263-35-9707 (1泊2食 ¥8,500)

ジンジャー・ヴォン:ジンジャーは東京以外の日本を知るために、百名山に登り始めた。山を知ることは、地方や土地を知 ることだと実感する。今年11月初旬に100番目の山を登る計画。外国人女性としてはじめて100山を終えることになる。彼女の百名山体験談は、2006 年に登場する。