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特徴

2010
Issue 32
Ski Towns: Happo Village
By Fumitaka Igari

Hakuba Happo, Nagano

みなさん白馬を知ってますか?
白馬とは、日本の中心・長野県にあり、1998年に開催された冬季オリンピックの開催地であり、今や世界中から多くの人々が訪れる国際リゾートとなった北アルプスに点在する山とその麓に広がるスキー場、周辺の村のことです。

人々が訪れ、ハマる魅力とはなんのか? 80年の歴史と共にご紹介。

これを読んで、この冬はぜひ白馬に行ってみよう!

八方尾根スキー場、80年の歴史
Photo&Interview by Tetsuya Maruyama, Hotel Taigaku-kan


白馬には80年前、海外からスキーが日本に持ち込まれました。そして素晴らしい白馬の山々を歩いて登るようになったのが、白馬のスキーの歴史の始まりです。その頃は当然リフトなんて無いため全てがハイクアップによるアクセスで、もちろん雪上車もないのでコンディションは全てパウダー!

スキーは今で言うテレマークのような板で、スノーボードなんて考えられない時代でした。それでもパウダージャンキーは居たようで、ジャンプをしている写真も残っています。

今から50年ほど前には八方尾根スキー場が誕生しました。

白馬の人々の熱い想いから、東京のスキー好きな資産家に出資をしてもらい、山から丸太を切り出し、木造の支柱のシングルリフトが立つことになったのです。現在のようにホテルなど無く、夏は農家を営む人々が民宿としてスキーに来る人を泊めていました。当時、スキーをするということはお金持ちだけの特権だったのでしょう。スーツで滑っている写真が残っていますが、どれだけお金を持っていたとしてもきっと寒かったに違いありません。

1960年代後半、スキーブームが到来したことでスキー客は増えていき、スキー場の規模も拡大していきました。

1980年代後半のバブル経済の波に乗った際には、スキーヤーは爆発的に増え、ゴンドラに乗るために数時間時間待ちは当たり前という状況にもなりました。湾岸戦争が始まりバブル経済が弾ける寸前には、八方尾根スキー場だけでも年間のべ140万人のスキーヤーが訪れていたといわれます。エコーランドあたりは車が通れないほど夜は人で溢れかえり、女の子はミニスカート&ハイヒールでディスコ「マハラジャ」に通ったといいます。

この頃の白馬村はみんな羽振りが良く、国内の村の外車保有率ナンバーワンだったようです。

バブル経済が崩壊すると国内のスキーヤー人口は急激に減少していきました。1998年の長野冬季オリンピック時には、世界中から外国人選手や応援団、関係者が白馬村に集まりましたが、オリンピックが終わると誰も居なくなってしまい、オリンピックに投資した白馬村の経済は大打撃を受けました。

しかし2006年頃を境にオーストラリアを中心とするオセアニア地区からの来場者が激増し、白馬は国際リゾートへと変貌を遂げます。雪の少ない、低い山ばかりのオーストラリアの人々にとって、白馬のコンディションはかなり衝撃的に写るのでしょう。今では1月〜2月の平日の夜、白馬の村を歩いているのはほとんどが外国人です。日本人は昔からのスタイルである1泊2食付きプランで週末だけ宿に泊まり、コンビニで買ったビールを部屋で飲んで寝てしまうようですが、オーストラリア人やヨーロピアンたちは、昼はパウダーを思い切り滑り、夜は地元の美味しい料理を楽しみ、食後はバーやクラブに繰り出すというスタイルを楽しんでいるようです。当然、地元経済にも大きな影響をもたらすこととなっているといわれています。

80年前、誰がこんな時代を想像したでしょう? また今から80年後、この白馬はどうなっているのでしょうか?

リフトはどんな風になっていて、村はどんな風に変わっているのでしょう? そもそもこの素晴らしい雪質のパウダーは、まだ滑ることができているのでしょうか?

あなたはどんな未来を想像をしますか?

写真 80年前 スキーヤー集合写真

昔の八方村写真(八方ではなく細野と呼んだ)

今の空撮写真

スキーヤー パウダー&ジャンプ写真

木製リフト写真

 

Hakuba Attractions

アルプスの雪解けの美味しい水や美味しい空気、太古の昔から数千年の時を超えて湧出する天然温泉。子供にも大人にも楽しい様々なアクティビティー。車で1時間の位置にある日本海直送の新鮮な魚を使った寿司と、美味しい日本酒も最高! バーやクラブでは夜な夜なイベントやライブが開催され、日本人ローカルとの触れあいやナイトライフも楽しむことができる。

特に八方尾根スキー場には、アジアで唯一の「High Cascade Snow Park」があり、キッズからプロライダーまで楽しめる環境がある。そんな八方の、白馬ローカルお勧めスポットを紹介しよう!

庄屋まるはち Tel. (0261)75-5008 
江戸時代末期の1852年に豪商の屋敷として建築された。中に入ると日本の伝統的な家屋にある土間や囲炉裏が目をひく。外国人観光客のために、そば打ち、茶道、着物着付けなど日本の文化体験、餅つきや折り紙、コマ回しなど伝承遊び体験などができる。また館内にあるレストランでは、地元白馬産の野菜や山菜、日本海からの新鮮な魚などを地酒と共に楽しめる。






八方温泉 みみずくの湯  写真あり Tel. (0261)72-6542
美人の湯。日本一のアルカリ性の温泉。お肌がつるつるになる。白馬三山の山並みを眺めながら入る、開放的な露天風呂は最高のひとこと。入場料¥500。 







塩の道温泉 倉下の湯(半露天風呂)  写真あり Tel. (0261)72−7989
2500万年もの間、地中深く閉じこめられていたという温泉は、最初は透明だが空気に触れて茶色になる。「塩の道温泉」という名前のとおり、ちょっとしょっぱい温泉の鉄分の強い茶色い温泉は、冷えた体が心底暖まる。白馬の山や星空を見ながらゆっくりとリラックスすることができる。






あぜくら山荘 貸し切り露天風呂 Tel. (0261)72-5238
木立の中にデッキを作り、一度に10人は入れるほどの大きな樽を置いた温泉。予約制、人数に関係なく1時間¥2,200。

細野諏訪神社 Hosono Suwa Shrine   写真待ち
八方尾根ゴンドラ乗り場近くにある樹齢1,000年、太さ10メートル、高さ41メートルに及ぶ、県内有数の巨木の杉の木他、30本程の杉の木に囲まれた歴史ある神社。昔から八方を見守ってきた。初詣の時期はライトアップされ、とても綺麗。

白馬あんしん豆腐 Tel. (0261)72-980 写真あり(外観&豆腐) 
信州産の大豆を余すことなく使い、白馬の天然水で1個ずつ作った100%手作りの美味しい豆腐。味が濃いのが特徴。絹・綿ともに¥250。また 南信州の天然山芋を使ったオリジナルの自然薯(じねんじょ)豆腐、¥400もお勧め。豆乳ソフト&パフェ、豆乳を使ったドリンクなどもある。みみずくの湯隣のまめ亭のみでゲットできる。





LOCAL TIPS
Restaurants

Sushi
Kikyo-ya (Hakuba Station) Tel. (0261)72-3633

Izakaya
Hie (Echoland) Tel. (0261)72-8035
Sarugaku (Echoland)    18:00-02:00 Tel. (0261)72-7133
Kihachi (Happo) Tel. (0261)72-3950

Soba
Zen (Happo) Tel. (0261)72-3637
Ringo-ya (Happo Town)   Tel. (0261)71-1566
Omo-ya (Happo Town) Tel. (0261)72-5157
Sho-an (Hakuba Station) Tel. (0261)72-7207

Japanese
Emu (Hakuba Station)     Tel. (0261)72-4305
Humming Bird (Wadano) Tel. (0261)72-7788

Korean BBQ (Yakiniku)
Miyama (Happo) Tel. (0261) 72-6309

Chinese
Hakuba Hanten  (Happo) Tel. (0261)72-5258

Italian
Syo (Echoland) Tel. (0261)72-8218
Santa(Misorano)   Tel. (0261)72-5539
Tomatito (Echoland)    Tel. (0261)72-2012

French
La Neige Higashikan (Happo) Tel. (0261)72-7111

Tex Mex
Uncle Stevens (Happo) Tel. (0261)72-7569

Indian
Hindi Momo (Happo) Tel. (0261)72-7715

Thai Food
Bangkok-ya (Happo) Tel. (0261)72-7081

Café
High Cascade Café (at Happo Ski Resort) Tel. (0261)85-0081
Virgin Café (at Happo Ski Resort) Tel. (0261)72-8438
Roots Organic Cafe (Kokusai Lodge) Tel. (0261)85-4420
Bamboo Café (Hakuba Station) Tel. 090-7017-5331
Side West Café (Hakuba Station) Tel. 0261)72-4145

Bar
Vendimia Wine Bar (Wadano) Tel. 090-9357-8511
The Pub (Wadano) Tel. (0261)72-4453
Yohei Club (Happo) Tel. (0261)72-2075

Night Club
Altitude (Wadano) Tel. (0261)72-4453
Studio 902 (Echoland)   Tel. (0261)72-5151
Q-tips    (Echoland) Tel. (0261)23-1152
UFO Stadium (Happo)

Massage
Fun Fun (Happo) Tel. (0261)85-7993

Snowboard Shop
Garage 902(Echo-land) Tel. (0261)75-0902
Across (Hakuba Town) Tel. (0261)72-2928
Vex (Echo-land) Tel. (0261)72-5667

Information
Happo Information Center (Happo) Tel. (0261)72-3066
Hakuba Tourism (Happo) Tel. (0261)72-6040

 

LOCAL VOICES

Evergreen Adventures 代表 デイビッド・エンライト(写真あり)

カナダ出身のデイビッドは1994年に初めて白馬を訪れ、英語の教師や白馬のスキー場でスキーパトロールの仕事をしながら、その魅力にはまっていった。

「ここは山と雪質が最高! 大きな山とたくさんの雪、間違いなく日本一だね!」と言うデイビッドもまたパウダージャンキーであり、バックカントリーが大好きだ。

「山の楽しさ、山の文化を伝えたい。自然の中で遊べば、自然を感じることができるんだ」

冬のお勧めアクティビティーは「Evergreenアドベンチャーのナイトスノーシューツアーだね。夜、森の中をスノーシューで歩くんだ。途中、森の中でホットワインを飲み、チョコレートフォンデュを食べるんだよ、最高のデザートツアーだよ」という。

ワインコンサルティング チャールズ(写真あり)
アメリカ・ワイオミング州出身で「Vendimia Wine Bar」を経営するチャールズは1998年、そのときサーフィンのために住んでいた九州から初めて白馬を訪れ、雪の多さにビックリしたそうだ。

「日本にこんなに雪があるなんて信じられなかった。そのときすぐに引っ越すことを決めたんだ」

その後は長野県内に住み、白馬で滑り続け、2007年にワインバーをスタートさせた。

白馬の魅力は? と聞くと「最高の雪質と美しい山、生活も快適でGood Friends!がたくさん」と答えてくれた。

チャールズのワインバーに行けば、いろんなローカール情報や山の情報が得られる。もちろん最高のワインと最高のおつまみも待っている。


森のロッジオーナー Matt Dunn (写真待ち) 
スコットランド出身のMattは2002年から長野県内に住み、車で寝泊まりしながら白馬を滑っていた。

「世界を旅して回り、ここに住むことを決めたんだ。世界を見ても、ここはベストバックカントリーマウンテンだと思うから」

白馬は他のスキー場と違い、オフシーズンでも住んでいる人が居て、ロココミュニティーがある。

白馬でのお勧めは「ぜひ八方にある細野諏訪神社に行ってみて欲しい。樹齢千年を超える巨大な杉の木が立っている神聖な場所なんだ。ニューイヤーにはライトアップされて、とても美しい。お守りもゲットしてほしいね。あと寿司を食べるならききょう屋! マスターのMasuoもフレンドリーで、白馬のいろいろな情報を教えてくれるよ」とのこと。もちろん森のロッジも忘れずに。


寿司ききょうやオーナー  太田満寿夫(写真あり)
33年を白馬で過ごす生粋のローカル寿司シェフ、太田さん。「お店を始めて26年。5年ほど前から外国人が来だして、今では冬はほとんど外国人。世界中の人が来るので、外国語なんてちゃんと勉強したことのない俺だけど、挨拶だけでも覚えようとお客さんに聞きながら5大陸ほとんどの国の挨拶とありがとうは覚えたかな。外国からのお客さんは、一度食べに来ると気に入ってくれて、滞在中毎晩来てくれるお客さんも居るよ」という。

「白馬のお勧めは、お店のマスターとか、他のお客さんとの交流があるところが、日本を感じられて良いんじゃないかな。とんかつ、餃子、お好み焼きなんかがオージーには人気だね。あとはぜひ温泉に行ってみて欲しい」

HAPPO ESSENTIALS
白馬の無料ガイドブック(英語)


HAKUBA RESORT GUIDE BOOK
白馬村内のマップをはじめ、日本語の会話、スキー、温泉でのマナー、イベントガイドなどを海外の視点から外人にわかりやすいように作成しているフリーペーパー。白馬村内外のレストラン、宿泊先、ショップなどで配布中。また、ジェットスター航空機内誌にもなっている。

白馬エッセンシャルガイド 無料
*外国からのゲストの要望で制作されたガイドブックは、白馬のレストランやバーなど、ローカル情報満載のフリーペーパー。白馬インフォメーションセンター、白馬のホテル・旅館で配布中。

白馬村の中の交通機関
ナイトシャトルバス [元気号冬物語]  1回¥200
*白馬村内を循環するシャトルバス。食事や買い物、飲みに行くのに便利。

白馬リゾートバス
運行時間 21:00-02:00
飲みに行くのに足がない人のため、各エリアのバーが協力し合って運行する無料シャトルバス。八方、和田野エリア、白馬駅前、五竜までをカバーしている。

タクシー
白馬観光タクシー Tel. (0261)72-2327
アルプス第一交通 Tel. (0261)72-2221

白馬への白馬村内のスーパー
Jusco  Tel. (0261)72-5133
食料品を中心に、白馬土産、お酒、衣料品までなんでも安く揃う。美味しい手作りのパン屋さんや100円ショップも入っている。

白馬村観光局  Tel. (0261)72-7100
白馬のあらゆるアクティビティー、レストラン情報をゲットできる。八方尾根のジャンプ台正面にある。

八方インフォメーションセンター  Tel. (0261)72-3066
八方尾根スキー場及び周辺スキー場情報やアクティビティー情報を提供してくれる。インターネットサービス(有料)も提供。

白馬への交通手段
東京駅から長野新幹線で長野へ(約1時間40分)
長野駅から路線バスにて白馬へ(約1時間)

京王高速バス  Tel. (03)5376-2222
新宿〜白馬の高速バス。冬は2時間おきに運行。所要時間4時間半。片道¥4,700。

アルピコバス T Tel. (0261)72-3155
JR長野駅〜白馬の路線バス会社。片道¥1,500。

ヘリサービス  Tel. (0261)72-5001(樅の木リゾート)
定員6人乗りのヘリで、成田〜白馬を1時間10分で運んでくれる。片道¥500,000。