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特徴

2008
Issue 23
Interview with Mick Fanning
By Angie Takanami

結婚式の夜といえば、シャンパンに高級ホテル、2人だけでのロマンチックなディナーを想像する。だが、ワールド・サーフィン・チャンピオンと会うな んて思っても見なかった。でも、夢がかなうという意味では同じだ。

群がるファンに囲まれながらステージに上がり、会場にいる日本の 美しい女性について聞かれた時、2007度SPサーフィン・ワールド・チャンピオンのミック・ファニングは、もう独身ではないと礼儀正しく述べ、オースト ラリア人モデル、カリッサ・ダルトンをステージに呼んだ(2人は2008年3月に結婚している)。

今まで出合ったなかで、もっとも リラックスしていて気さくで、謙虚なオーストラリア人を紹介しましょう。ミックの人柄から、インタビューというよりもオーストラリア人同士の楽しい会話と なってしまった。

Angie まず、おめでとうございます。今夜はどうでしたか?
Mick
 どうも、ありがとう。うん、調子いいよ。

A 今回の日本滞在はどのぐらいなのでしょう?
M 2週間。でも、明日の夜出発なんだ。ニセコでスノーボーをしたんだけど、雪質が最高だった。

A ニセコではお酒は飲みに行きました?
M 2回ほど盛り上がった夜があったよ。ニセコはいいね。2人ともスノーボーを楽しんだし、クレージーな人たちにもであったよ。それに、寿司、とんかつ、カツカレーとか、おいしいものを食べた。僕は日本食が大好きなんだ。オーストラリアでも、週に2~3回は日本食を食べているよ。

A ワールドチャンピオンになったという実感は沸いてきましたか?
M うん、まあまかな(笑)。

A 日本人サーファーで影響を受けたのは誰ですか?
M 大野マー。彼はレジェンドだし、リップしまくるからね。

A 彼と一緒に、サーフィンをしたことがあるんですか?
M あるよ。彼がオーストラリアのゴールドコーストにいたときに、最高の波乗りを経験したよ。脇田貴之も一緒だった。

A
 今シーズン、ハワイで脇田とはあえましたか?
M 何回か脇田にあったよ。でも、パイプラインはあまりできなかった。

A
 彼がハワイの「エディー・アイカウ・ビッグウェーブコンテスト」に招待されたを知っていますか?
M うん、知ってるよ。最高だよね。彼が行くのは当然だよ。

A とくに日本で思い出に残っている波乗りは?
M いくつかある。前回のツアーは千葉のマリブ。とても楽しかった。ほかは、新島に行ったとき。波は良くなかったんだけど、いいところだった。

A  2007年のASPツアーでのハイライトといえば?
M うーん、全部よかったけど。フランスでの試合はとくにクールだった。典型的なラ・グラヴィエの波が最高だった。信じられないぐらいにね。あとは、タヒチのティフポーでの最終日もよかった。結果が良くて、興奮したよ。

A ツアーのなかでは、どこの波が一番好きなんですか?
M やっぱり地元のゴールドコースとかな。でもどこって決まっていない、違う場所には違う波があって、その変化が面白い。

A ワールドタイトルを取ったとき、試合中だったから、あなたは知らなかったんだって?
M そうそう、ジョエル・パーキンソンとセミファイナル中でパドルアウトしてたんだ。タジ・バーロウとトミー・ウィティカーが僕のひとつ前の試合に出てた。僕は自分の試合の準備していたから、アナウンスを聞いていなくて、トムがその試合を勝ったかどうか知らずにパドルアウトしてたんだ。あとで彼に結果を聞いたんだけど、彼は何にも言わなかったんだ。それから突然、急に彼が叫びだして、僕が勝ったことに気づいたんだ。自分もうれしくて10分ぐらい叫び続けたよ。

A 自分がワールドチャンピオンになった瞬間に、親友のジョエルと水の中にいたのは夢みたいだった?
M そうさ、本当にうれしかった。彼は僕を励ましてくれてきた人だし、彼のおかげと言っていい。だから彼がそばにいてくれたのは最高だった。

A  2007年の試合でも、もっともエクサイティングだったのは?
M ゴールドコーストのスナッパーで、セミ・クォターファイナルをジョシュ・カーと戦ったときかな。あれはなかなかいい試合だった。僕は勝つために9ポイントが2ついるって知らなかったんだ。だから、勝ったときは大喜び。あとフランスでトロイ・ブロックスにセミファイナルで戦ったとき、順位が何回も入れ替わって接戦だった。ああいう試合はいいね。

A 昨年のサーフのスタイルは、以前に比べて変わりましたよね。
M そう、2006年の始め、真剣になりすぎてサーフィンを楽しめなくなっていたんだ。今は、毎回なにか新しいことを試している。それでサーフィンをするのがより楽しくなった。

A
 チャンピオンになって帰国したとき、なんか大きなパーティーが用意されていたんだって?
M いやー最高だったよ。ぜんぜん知らなくって。びっくりしたよ。地元のバーで友達と会うと思っていたら、僕のフィアンセと友達が400人の人を呼んでバーティーを企画してくれていたんだ。

A
 なんか、グリンスプーンというお気に入りのバンドまでいたんだって?
M あれは最高だった。皆が僕のために集まってくれただけでうれしかったのに、フィアンセが「サプライズがあるの、グリンスプーンが演奏してくれるのよ」って言ったときには言葉を失ったよ。

A 
ナンバーワンになったわけだけど、仲間からはどう見られたい?
M うーん、今までどうりかな。そういうことについてあまり考えない。とにかく海にいき、波乗りを楽しみ、皆に良い人でありたいだけ。

A
 いつかチャンピオンを夢見る、日本のサーフ・コミュニュティーにメッセージをもらえますか。
M うん、とにかく楽しんで、クラッシュしたら、もう一回という感じでやり続けること。

Who inspires a champion?
マーク・リチャードがキング。ぼくにとって、テイラー・ノックスは完璧なサーファー。ケリーもさ。なげなら、彼がケリー・スレーターだからだよ(笑)。ジョエル・パーキンソンとディーン・モリソンは親友で、彼らがいなかったら今日の僕はいない。彼らのおかげで、僕は頑張ることができるんだ。
オキー(オーストラリア人プロサーファー、マーク・オチルポ。1999年のワールドチャンピオン)だって、面白い。それに、クールだしサーフィンがうまい。マット・ホイは大技。トム・カレンは、いつも集中していて現役の頃は本当にすばらしかった。アンディーとブルースのアイロン兄弟のビッグウェーブは最高だ。彼らがビッグウェーブに挑戦すると、信じられないことをやってくれる。
若い連中にも影響を受けるよ。デーン・レイノルズは大きなターンやビッグエアーもこなす。ああいう人たちが現れてこないと、サーフィンは面白くない。ジョーディ・スミスもそうだ。あと一人、僕が注目しているのはジュリアン・ウイルソン。彼のサーフィンはヤバイ。