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特徴

2008
Issue 24
The Best of Both Worlds
By Irwin Wong

あなたの旅のスタイルはどちらだろう? 冷たいビール片手に、ビーチでゆったり過ごすのか。それとも、日ごろのストレスをハイキングで発散。豪華リゾートの近くで冒険ができたらいいと思うのか。コタキナバルは、ビーチもジャングルもある。チャーミング、かつ活気ある新しい都市だ。

KKと呼ばれ、マレーシア国民に親しまれているコタキナバル。ボルネオ島の北側に、 100年以上前に誕生した活気あふれる町。だが、原住民バジャウスに焼き落とされ、再建するものの、第二次世界大戦中には、わずか3つのビルを残しすべて 破壊された歴史がある。その後、KKは灰の中から見事によみがえった。

たくさんの観光客が美しい自然を求め、集まる。それを目にした投資家たちも集まってき た。もとは廃墟だった場所に、今ではホテル、ショッピングセンター、ビーチリゾート施設、高層コンドミニアムが立ち並ぶ。小さいが、モダンな都市の雰囲気 がある
KKのユニークな立地条件も、観光客をひきつける要因となってい る。きらめく海と、4000m級の山がそびえるキナバル国立公園の中央に位置する。タフなアウトドアも、ビーチリゾートも、目と鼻の先にあるのだ。

マレーシアには世界有数のビーチがある。例えば、コタキナバルのプレミアビーチである「タンジュンアル」。2kmの白い砂浜、トパーズ色の海。食べ物や飲み物を売る屋台が海岸に並び、シャングリラ・ビーチ・リゾートに味わいを持たせている。6kmほど離れたシティーセンターでは、様々なウォータースポーツも体験できる。

マヌカン島、サピ島、マムティック島といった5つの島からなる「トゥンクアブドゥル海洋公園」も素晴らしい。美しいビーチが点在する、熱帯雨林の無人島は自然の宝物だ

タンジュアンアルやステラ・ハーバーから出航するフェリーは若干高めの料金設定がされている。だが、コタキナバルのフェリーターミナルまで行けば、良心的な料金になる。ボートをチャーターすることも可能。だが、スケジュールが決まっていないので、待たされることがあるので要注意。

島では、たくさんの楽しみが待っている。最も近代的なマヌカン島を訪れてみよう。ここにはログハ ウス、クラブハウス、バー、ダイビングセンターがあり、友人たちとリゾート気分にひたるのに絶好な砂浜、バーベーキュー施設もある。ウォータースポーツセ ンターにはレンタルのジェットスキーもあり、ウィンドサーフィンのレッスンも受けることができる。

海のささやき、風が木の葉を揺らす音を聞きながらビーチでキャンプしたいならサピ島がい い。喧騒から離れた、静かなところがいいなら、美しい海のあるスルグ島へ。

ダイビングに最適なマムティック島もある。レッスンやレンタルの道具もある。島で泊まることもできるが、20部屋しかないので、あらかじめの予約が必要だ。

ザ・マウンテン
市街地から90kmのところに、マレーシアの世界遺産「キナバル国立公園」がある。

750平方kmという広大な敷地に、4000mの高山。世界有数の多彩な動植物。熱帯雨林の山麓と、岩肌がむき出しになった山頂では、気温も大きく違う。

キナバル山周辺には、珍しい植物も生息する。世界で、ここでしか見られない動物もいる。

植物学者やバードウォッチング愛好家には天国のような場所だが、公園にはハイカーもいることを忘れてはいけない。険しい渓谷から、山頂へと続くトレイルが延びている。ハイキング後は、体をポーリン温泉で癒そう。入場券があれば無用で利用することができる。

公園内には、高級ホテル「ラジャ・ロッ ジ」から、リーズナブルだが、居心地のいい「グレースホテル」もある。

キナバル国立公園のハイライトは、なんといっても公園の中央にそびえるキナバル山だろ う。3300m地点にある「ラバンラタロッジ」で一泊。翌朝2時に起き、急勾配を700mほど登るとキナバル山頂上(標高4095m)だ。眼下に広がる雲 海、その眺めは神々しい。

初心者でも登頂可能といわれるが、普通の人にはちょっときつい。とくに2日目の 急登は、硬い花崗岩を歩くので危険だ。トレイルを見失い、遭難したという事故がもあった。

ハイキングの基本的な装備、防寒着と懐中電灯といったものは必要だが、岩上りに使うような登山道 具は必要ない。キナバル山登山には、ハイキング許可(100マレーシアリンギット=RM)、保険(7RM)、山岳ガイド(70RM)、ラバンラタ宿泊(二 段ベッド69RM~)が必要だ。

ほとんどの人はツアーに参加するが、市内からタクシーで訪れることも可能だ。その場合の料金は 250RMほど。市内から公園まで行ってくれるタクシーをさがし、料金を交渉しよう.