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特徴

2009
Issue 30
行き先は、西!
By Lee Dobson

もっとも人口密度が低いといわれる日本の奥座敷、鳥取を訪ねてみた。そして僕はすっかりとりこになってしまった。

人を避けずには歩けない都会に住むと、およそそんな心配などまったくない静かな街への訪れが、とても不思議で新鮮な感じがする。あまり有名な観光地ではないけれど、山口県一の高さを誇る大山、海水の湯を体験できる皆生温泉、そして国内で最大級の魚があがる、小さな境港などと、鳥取には魅力が一杯にあふれている。

大山
大山は日本の百名山の一つだ。「せん」とは、地元の方言で山を敬まう呼び方だという。秋になると、赤松、樫の木、楓の森が、山の下のほうからから見事に紅葉し色づいていく。また裾野や田んぼのあぜ道には、ピンク、紫、赤のコスモスがあでやかに咲きあふれる。刈り上げられたばかりの稲穂が、きれいに何列にも掛け干ししてあるのも、目に美しい。

山道をくねくねと曲がる道を運転して、地元の牛肉やマトンのBBQを食べさせてくれるレストランや、手作りのソーセージとともに上質のクラフトビール「大山G」を味わえるマイクロブルワリーに立ち寄るのもいい。

え、まだお腹がすいている? じゃあのんびりと草を食べるほう牧牛や、鳥取の海岸をながめながらチーズケーキをいただくのはどうだろう。その後はカロリーを燃焼するため、7〜8時間かかる大山登山に挑戦してみるといい。

あまり運動は好きじゃないなら、植田正治写真美術館を訪れ、世界最大級のレンズが映し出すユニークな大山の姿を見てみよう。美術館では最近亡くなった植田正治が生涯撮り続けた鳥取の写真も展示している。




皆生温泉
車なら大山から皆生温泉まではすぐなので、この有名な海岸にある温泉リゾートにいってみよう。海水の温度が急に上がることから、漁師がこの温泉源(海中にある)を発見したという。暖かい海水は健康と美容よく、なにより長生きができるそうだ。

温泉にはつかったが、きれいになったかは自信がない。でもとてもリラックスできて、気持ちよかったのは間違いない。この温泉が長生きに効くかどうかは、もう少し待たなくちゃ。この辺りには、多くの宿泊施設があるので、一泊して温泉を楽しんだり、地元の海の幸を堪能しよう。



境港
国道431号線を16キロほど西にいくと境港につく。どんなに金銭的余裕があろうとも、僕は皆さんにキャンプをすることをお勧めする。

境港にはなんと海岸沿いに、市が運営する公営のキャンプサイトがあるのだ。境港公共マリーナで手続きすれば、一晩1000円でこのサイトを利用することができる。歩いて15−20分のところにある岬で500円で温泉に入ったら、帰りにスーパーマーケットで地元の海鮮物、名産物の梨、ぶどうなどを買い込んでバーベキューの用意をしよう。お金を掛けずに、グルメなディナーをビーチで味わうというわけだ。

5時30分、テントから抜け出て、大山のふもとから上る朝日を拝む。荷造りがおわったら、水木しげるロードを散歩しながら境港へ向かおう。道沿いに点在している、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみのキャラクターのブロンズも見どころだ。

「鬼太郎ビール」なんていうのまでこの道で売っている。水木の漫画は日本で伝承される民間信仰である妖怪がベースとなっている。この地方では、妖怪への恐れが人々に道徳を守らせ、自然に畏敬や感謝の念をもたらせてきたという。

ESSENTIAL INFO
旅行期間:
 2−3日あればほとんどの観光スポットをみて回れる。
観光ポイント:ハイキング、釣り、ウィンドサーフィン、セイリング、ハンググライド、紅葉(十月中旬より)、温泉。
持ち物: 秋の鳥取は朝夕の気温差が大きいので、重ね着できるようにすることをおすすめする。

アクセス: いろいろ回れる車がお勧め。大阪から中国自動車道を経て、米子自動車道をいく。鉄道なら山陰本線で米子駅へ。大山には駅からバスが定期的にでている。境港へはタクシーですぐ。電車なら境線で境港で降りる。米子空港まで飛行機でいくこともできる。

大山登山: 大山登山の情報は米子市役所観光案内所TEL:(0859) 22-6317(日本語のみ)、または広島駅観光案内所TEL:(082)261-1877(英語可)まで問い合わせを。