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特徴

2005
Issue 3
Winter Ski Injuries
By Bevan Colless

ウィンタースポーツは、だれもが傷害を負う危険性が・る。だが、とくに“スキーは年に一度”というような人、いつも机に座って仕事をしているから、普段・まり運動をしない、というような人にケガが目立つ。スキーやスノーボードを滑るときに必要とする柔軟性や体力は、毎日12時間をデスクワークで過ごす人の身体にとって、想像以上の負担となっているのだ。だから、怪我の予防のために、少しずつでいいから毎日の運動をかかさないこと。これが怪我の予防につながる。

では、ウィンタースポーツによる傷害とはどのようなものだろうか? みてみよう。

         膝の怪我 (35%)

         頭部の怪我 (15%)

         親指または手首の骨折 (5%)

         脱臼(特に肩)(5%)

         他の部分の捻挫 (20%)

最も危険な頭部の怪我が、スキーヤーの傷害の15%を占めている。その多くは、スピードの出しすぎによるコントロール不能が原因で、樹木や岩などにぶつかり、致命的な傷害を負っている。これを回避するには、自分がコントロールできる範囲のスピードで、どこへ滑っていくのかをいつも意識しながら滑ることを心がけること。ヘルメットをかぶるのも、万が一の備えになる。

30%以上を占めるのが、膝の怪我で・る。これはスノーボーダーの確率では、ずっと低くなるものの、彼らの多くは手首に障害を負う。また、膝の怪我のなかでもっとも多いのが、膝の内側に・る靱帯・内側側副靱帯(MCL)や、前十字靱帯(ACL)の損傷で・る。これは膝がむりやり外側にひねられることで起こる。

怪我を防ぐための注意点:

1.         スキーのバインディングが簡単に外れるか必ずチェックする。

2.         シーズン6週間前からウェイトトレーニングをして、体力強化に努める。

3.         スキーポールのハンドストラップに手を通して滑らない。ストラップは壁に吊るすために・る。

4.         多くの場合、最後の一回という滑走中に怪我がおこる。疲れたら切り上げること。

5.         転んでも、完全に止まるまで無理に起き上がろうとしない。

6.         頭と体をかがめ、腕を体につけ、スキーは履いたままで転ぶ。

7.         衝突を避けるため、常にスキーを制御する。そして、決してゲレンデの真ん中で止まらない。

8.         アルコールを飲んだら滑らない。

9.         ヘルメット(とくに子供)を着用する。ボーダーはリストガードもつける。

10.     滑り出す前には、必ずストレッチをする。始めは初心者スロープで身体を慣らす。

万が一怪我をしてしまった場合は、十字にクロスしたスキー板やスノーボードを斜面の上にさして、スキーパトロールの到着を待つ。このとき首や腰を痛めている可能性も・るので、決して体を動かさないように。もっとも大切なのは怪我の予防だが、ウィンタースポーツには事故はつきもの。注意を怠らず、楽しく、健康的なウィンタースポーツシーズンをおくってほしい。

ビバン・コレスはスキーヤーで・り、理学療法士で・る妻のヴァネッサと経営するクリニック「トーキョー・フィジオ」の理学療法士で・る。

Tel: 03-3443-6769

Website: www.TokyoPhysio.com

E-mail: info@TokyoPhysio.com



White Season Work Out(ウインタースポーツ・シーズン・トレーニング)

 四頭筋/レッグプレス。10〜12回を3セット。つま先を外側にむけ、足を閉じて最初のセット、次に肩幅で、最後に大きく広げて1セット。

大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋/レッグカール。痛めやすい筋肉なので、無理せずウェイトは適度に。軽めのウェイトからはじめ10〜12回を2〜3セット。

大臀筋/ヒップ・フレクサー(ケーブルプル)。足首の上にフットストラップを巻き、ケーブルの滑車に取りつける。何かにつかまりながら身体を安定させ、マシンに向かって脚を後ろに引く。これを10〜12回、2セット。次に機械を背にして、脚を前に引くのを同じく10〜12回、2セット。

下半身/スミスマシンを使った屈伸運動。段階を追って重量を・げていく。右足、左足それぞれ10〜15回を2セット。