>  屋外日本雑誌  >  Issue 13 : 12月 2006/1月  2007  > 特徴 >  Riding the White Horse

特徴

2006
Issue 13
Riding the White Horse
By Ben Tetsuaki Matsuda

RESORT SPOTLIGHT: HAKUBA

Riding the ‘White Horse’
“白馬”を乗りこなす
By Ben Matsuda

白馬は本州のウィンタースポーツ・キャピタルであることは間違いない。白馬連峰には12を越えるスキー場が集まっているのだ。

白馬のように、起伏にとんだコースが数多く集まったリゾートは他に例をみない。しかも新宿から電車に乗って4時間ほどである。空気は澄み、地元の人々は親切。各地からアルペン・スキーヤー、テレマーク・スキーヤー、初級から上級までのスノーボーダーが訪れる。

平均積雪量11メートル。シーズンも長く、国内最高の傾斜度があり、フカフカのパウダースノー、暖かな宿泊施設、うまい食事、そして温泉、と文句なし。古くからスキー愛好者が集まる場として人気があったため、宿泊施設も充実している。1998年に行われた長野冬季オリンピックでは、ダウンヒル、スラロームなどのアルペンレースが白馬で行なわれたことにより知名度も国際的になった。
白馬の漢字は、“はくば”、もしくは“しろうま”とふたととおりに読める。両方とも白い馬を意味する。これは、春雪解け頃に、白馬岳(こちらは“しろうまだけ”)に現れる馬の形をした岩に由来する。
   
日本のアルピニズムの父と表されるウォルター・ウェストンは、1915年に日本アルプスを「絵のように美しく、ロマンチックな山」と言っている。その美しさは今も変わることはない。白馬の山は、僕が大学時代に4年間を過ごしたコロラド州に匹敵する。今まで、アメリカ各地でスキーをしてきたが、白馬の雪は、ロッキーマウンテンの「シャンペン・パウダー」に勝るとも劣らない。

白馬とコロラドを知っている日本人は、僕の意見に同感だが、白馬に行ったことがないアメリカ人は、「ウソだー!」と頭を横にふる。

ウィークエンド・ウォリアーズ

白馬に行くとき、僕はだいがい夜行バスに乗って新宿を金曜日の午後10時30分に出発、八方尾根に翌日の朝5時30分に着く。ほかにもっと楽に行く方法もあるが、安上がりなのだ。

信濃大町から青木湖付近のリゾート街を通過すると、最初の白馬のスキー場「白馬五竜スキー場」がある。オールレベルのコース、モーグルや傾斜度35度のエリアもある。「いいもりゲレンデ」はファミリー向けのなだらかなゲレンデで、高さ4メートルのマンガキャラクターの風船などがある。

僕たちが到着した日の前の夜、45cmの雪が降ったそうだ。天候にも恵まれた。丁寧にワックス掛けしてきたスノーボードを脇にかかえ、深呼吸をする。準備は万端だ。そうして一本目を終えたとき、体はパウダースノーまみれで、顔は笑みで一杯だった。
白馬五竜の雪と斜面は素晴らしいの一言。昼食のあとは、白馬五竜とリフト件が共通になった「白馬47」にむかった。ここにはゴンドラがひとつある。ゲレンデの3割が初級者向け。ゲレンデがたくさんあるので、どれを選ぶか迷う。かなり大きなハーフパイプがあるスノーボードパークもある。
   

白馬47は、中級や上級者にも、シーズンパスをもった地元のスキーヤー、ボーダーにも人気がある。

先週末知りあいになったばかりの友人と偶然あった。彼らは午前中ずっと白馬47で滑っていたらしい。ゴンドラに乗るのをまっていると、係りの人が完璧な英語で「あなた達、境界線を越えて滑る気じゃないでしょうね?」と、聞いてきた。

「当然、そんな事しないよ」
ぼくは、そう答えた。

「ヘルメットかぶって、パックパック持っているからって規則違反をする気はないよ。」

「だってあなた達、雪まみれじゃない」と彼女は聞く。

「だっていま最高の滑降してきたばかりなんだ!」と答えた。

係りの女の子は微笑んで、楽しんできてと言った。そして僕らはゴンドラに乗り、また、雪を蹴散らかして、上機嫌!

宿にもどって、宿の近くのホテルのパブに行った。時々DJもいるのだか、この日はいなかった。しょうがないので八歩尾根に行く中間ほどにある「902」というバーに行ってみる。白馬にはいろいろ楽しむところがあり、僕らも朝の2時まででかけていたが、翌日は7時に起きて、また山に戻った。

日曜の早朝僕らは八歩尾根に出かけた。山の下半分は初心者に最適。和田野地区にある「名木山エバグリーン・アウトドア・センター」では英語でのスキー、スノーボードなどの講習も行っているそうだ。
   

僕たちはアルペンラインの上、上級者が多い頂上付近のゲレンデへといった。午前中ずっと、腰まで雪にうまり、ターンをするたびに雪にだらけになるのを楽しんだ。

八方には地元のテレマーカーがやっている「バンコク屋」というカジュアルな感じのタイ料理レストランなど、いい店がたくさんある。お金に余裕があるなら、グラト・クアッド・リフトの近くの「ヴァージン・カフェ」、またはテックス・メックスのお店「アンクル・スティーブン」がゴンドラの近くにあるので、こちらもおすすめだ。

日本では僕は、温泉のないスキートリップなど考えられない。白馬連峰の景色を露天風呂から眺める。身体を温め、ほぐしながら景色を楽しみ、山々に思いをはせる。

そして、冷たいビールを喉に流すと、そばにいたオジサンが、「うーん、うまそーね」と言う。あと2時間で、帰りのバスが出発すること、来週から仕事をしなくちゃいけないことなんか、もちろん頭にない。あるのは、親切な人々への感謝の気持ち、白馬での楽しい思い出、そして、また次はいつ来ようかと湯船につかりながら考えるのであった

GETTING THERE

白馬に電車で行くのは、あまり便利とはいえない。だが、新宿から「急行あずさ」で白馬まで片道¥8,070(3時間53分)行くことができる。便によっては松本か大町で乗換えが必要だ。

東京駅からは、新幹線で長野駅(1時間40分、片道¥7,970)、長野駅で八方バスターミナルからバス(14分、¥1,400)で八方ゴンドラへ歩いて5分のところまで行ける。

車の場合、中央自動車道を豊科インターで降りて、国道148号線を大町から白馬に向かう。また、高速バスが新宿駅(4時間30分、¥8,500~10,500)から出ている。

アルピコグループ www.alpico.co.jp

OTARI VILLAGE小谷村

白馬の北に位置する小谷村。栂池高原スキー場、白馬乗鞍スキー場、白馬コルテナスキー場が近くにあり、温泉で有名。村営風呂など、10の温泉がある。毎年、山奥で太鼓と踊りを交えて行われる「大網火祭り」が、2月の第2土曜日に行われる。電車では少し不便なところにあるので、車で行くのがベスト。


CROSS-COUNTRY (NORDIC) SKIING クロスカントリー(ノルディック)スキー

白馬の特色は、クロスカントリーのコース。白馬みねかたスキー場には、クロスカントリーのスキーコースがあり、白馬の峰々の眺めも最高。白馬さのさかスキー場にある白馬スノーハープには、3つのゲレンデがあり、いずれも5kmのコース。レンタル装備も整っている。栂池高原の近くに、もうひとつ5kmのコースがあり。

HAKUBA HELI-SKIING

Tsugaike Kogen Skiing Ground (栂池高原スキー場)
Place: Hakuba, Nagano / 長野県白馬
Fee: \9,500(※リフト券料金は含まず Unguided, does not include lift ticket/ガイドなし)
Trail Length:10-14 kms.  Level Required:Beginner to intermediate/初中級者向け
Date: Mid-March to early April, late April to early May(3月中旬~4月上旬、4月下旬~5月上旬)
Capacity: 400 people
Contact: Tsugaike Kogen Tourism Board(栂池高原観光協会)
W: www.tsugaike.gr.jp(Japanese)T: (0261) 83-2515 
Note: You could also invest in an avalanche safety course and get back country gear since hiking up the same ski field is free.

HAKUBA RESOURCES

Places to Stay
Grove Inn Skala W: www.janis.or.jp/users/skala/ T: (0261) 72-4325
Hakuba Alps Backpackers W: www.hakubabackpackers.com T: (0261) 75-4038
Hakuba Powder Lodging W: www.hakubapowderlodging.com T: (E) 090-1147-8741 (J) 090-1147-9079
Ski Japan Holidays: W: www.japanspecialists.com T: (0261) 72-6663
Lodge Shirogane W: www.geocities.com/lodge_shirogane/ T: (0261) 82-2388
Mominoki Hotel W: www.mominokihotel.com T: (0261) 72-5001
Monkey Rider W: www.monkeyrider.com.au T:
Morino Lodge W: www.morinolodge.com T: 080-3127-1878 / 090-9380-8817
Petit Hotel Schanze W: www2u.biglobe.ne.jp/~schanze/ T: (0261) 83-2421
Powderhouse W: www.powderhouse.jp T: (0261) 75-3343
Snowbeds W: www.snowbedsjapan.com T: (0261) 72-5242
Yamago Snow Lover’s Club W: www.5yama5.com T: (E) 090-6511-0792 (J) 090-6513-5578
Yamano Hotel W: www.janis.or.jp/users/yamano-h/ T: (0261) 72-8311

Outdoor Operators
Evergreen Outdoor Center Evergreen has ski and snowboard lessons in English, and childcare on and off the slopes for young children. Inquire about snowshoe tours and avalanche safety courses and more. W: www.evergreen-outdoors.com T: (0261) 72-5150
Hakuba Outdoor Sports Club HOSC offers snowshoe and cross-country ski tours, snow rafting and a “fun ski” school. W: http://hakuba.lion-adventure.com T: (0261) 72-5061

Web Connection
Hakuba Village www.vill.hakuba.nagano.jp
Hakuba Pow www.hakubapow.com
Tracks Bar www.tracksbar.com