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特徴

2007
Issue 17
My Ultimate Rock Festival
By Shotaro Takahashi & Taro Muraishi

フェスティバル2008に期待するところ

アウトドア・ジャパン随一の音楽好きのふたりが思い入れたっぷりに、夢のロックフェスを開催すべく妄想を膨らませました。今年の夏、日本にやってくる人たちもいますの。でも、来るのはとても不可能な人たちもいます。こんなロックフェスがあったら、いいのに!

Rock, My Way
By Shotaro Takahashi

僕の出身は東北地方の仙台市。それなのに、まだ東北で行われているロックフェスを見たことがない。しかもレコード会社に勤めていた僕の実弟は、東北地方の新人バンドを発掘する仕事をしていたというのに……。ちなみに、その弟に聞くと、おすすめのロックフェスは仙台の「荒吐ロックフェス」(今年はもう終わっちゃったけど)と「青森ロックフェス」らしい。いつか行って、東北の「熱」を感じたい!

だが、僕が実際に見に行ってしまうのは、今年もやはりフジロックなのだろう。そしていつも夢想してしまう。心ゆくまで堪能できる「オレ仕様」のフジロックが行われないものかと。

場所は今までどおり苗場でよし。早めに到着して、テントは真っ平らな場所に陣取る。で、ステージに移動すると、いきなり大物Ashから。この後、Mika、 The View、Keith、The Feelingなどの新人くんたちに出演してもらい(他のフェスに出るかもしれないなあ)、次に2001年の再現で、New Order+元スマパンのBilly Corrigan。夏の日差しでテカるビリーのスキンヘッドを見たい。で、Ocean Colour Scene。連載のタイトルにもなっている生の『Travelers tune』で、フェスの旅気分を、ぜひ。そしてManic Street Preachers(今年はサマソニに出るようだけど)。よい曲があまりに多いので、選曲は僕に任せてほしい。ありえないが。

トリのひとつ前は、Kula Shaker。あのインド風味の劇的ロックは、ホントにフェス向きなんです。で、トリはまたレッチリ。ここで第1回目のように天気が崩れ、嵐になると面白い。夜空に稲妻が光り、豪雨になったりして。う~ん、よいウエアを持っていかねば。

KULA SHAKER
(1)K
(2)Peasants, Pigs & Astronauts
(3)Freedom Lovin’ People
昨年再結成され、フジロックに即出演。入場規制されるほど人気だった彼らが、2年連続登場。個人的には“Hey Dude”だけでも盛り上がれる。今年は新アルバム直後のタイミングで、新曲も楽しみだ。

ASH
(4)1977
(5)Free All Angels
(6)You Can't Have It All
2001年リリースのシングル“Shining Light”は、いまだ聞き続ける超絶の名曲。甘くて切なく、僕の人生でトップ10に入る。この曲が聴ければ、とりあえず幸せ。この人たちはいい曲ばかりだから、フジロックでのライブ時間は長いといいなあ。

MANIC STREET PREACHERS
(7)Generation Terrorist
(8)This Is My Truth Tell Me Yours
(9)Send Away the Tigers
数枚おきに名アルバムをリリースする彼ら。先日発売した“Send Away The Tigers”は、そんな当たりアルバム! 昨年だったら過去の名曲に期待しただろうけど、今年は新曲中心でも文句はありません。サマーソニックに出演予定。

OCEAN COLOUR SCENE
(10)The Day We Caught The Train
(11)Marchin’ already
(12)Travelers tune
(13)On the Leyline
本誌連載タイトルの「Travelers tune」は、実は彼らの曲名から。元々はシングル「The Day~」のカップリング曲だったのが、アレンジを変え、とてつもなくすばらしい曲に。なんとしてもフェスの会場で聴いていただきたい!

Mellow Old
By Taro Muraishi


ぼくが、おすすめしたいフェスは、なんといっても佐渡の「アース・セレブレーション」。でも、実はまだ行ったことがない。でも、みんなが薦めるから悪いはずがないのだ。ぼくの計画では、佐渡の島を自転車で1周してから参加するつもりだ。それから、もう終わってしまったけど5月に行われた「ナチュラル・ハイ www.naturalhigh.jp」。ここは、ほのぼのとした林間のキャンプ場で行われるのだが、子連れの家族なんかがいっぱいいる。 

 それに、「タマロック ameblo.jp/tama-rock」。東京・府中の多摩川河川敷きで行われるんだけど、なんとも手づくり感があって大好き。昨年の第1回に引き続き、今年も夏ごろ開催、ということだけど期待してます。 そんななか、今年日本で開催されるフェスで、ぼくが見たい出演者をリストにしてみたらフジロックに集中している。それも、ベテランのミュージシャンばかり。これは、自分がオヤジ化している証拠かな?  

今年のラインナップでは、Jonathan Richman Iggy & The Stooges、Beastie Boys、Ocean Colour Sceneあたりが、ぼくの注目。野外フェスは知らないミュージシャンも観られるから、出会いを楽しむ場でもある。昨年はFields、今年はSandi Thomあたりに期待している。 

もし、夢がかなうなら、今までフジに出演したミュージシャンで例えると来て欲しいミュージシャンはこんな感じ。Primal Scream、Ian Brown、Beck、Neil Young、Patti Smith、The White Stripes、Ben Harper、それにぼくの神様Lou Reed。あと、The String Cheese Incidentが来てくれると随分気分が盛り上がるんだが……。彼らは、ぼくの野外フェス必須ミュージシャン。夏の夜、森にかこまれた空間で酔っ払いながら聞く心地よい旋律。思い出すだけで、幸福になれるような音だ。

JONATHAN RICHMAN
(14)Rock`n`Roll With The Modern Lovers
(15)Jonathan Richman & The Modern Lovers
(16) Modern Lovers 88
10 年前の渋谷クラブ・クアトロ公演で、アコギacoustic guitar一本、たった一人でステージにたったジョナサン。彼のほのぼの音楽って、いつも幸せな気分にさせてくれる。ただノーテンキなだけにも感じるけど、そんな彼って天才だと思う。お風呂場での一発録音のような(14)がぼくのフェイバリット。

IGGY & THE STOOGES
(17)The Stooges
(18)Fun House
(19)Lust For Life/Iggy Pop
“Godfather of Punk”なんて形容されるイギー・ポップを、パンクたらしめるバンドThe Stoogesが再結成! 正直、34年ぶりの新作にはがっかしだけど、ライブでは往年の名曲に期待してしまう。サービス精神旺盛な彼なら、きっと演ってくれるはずだ。

BEASTIE BOYS
(20)Ill Communication
(21)Hello Nasty
(22)The Sounds of Science
時はRUN D.M.C.がAerosmith『Walk this Way』のカバー曲でスマッシュヒットをぶち込み、極東Far East?の少年にラップという新たな方向性を見出させた頃。当時のぼくには彼らはハチャメチャにしか写らなかったが、今聞くと実はインテリな人となりが伝わってくる。(22) は、大人になった今も『Fight For Your Right』を聞きたい人に。