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特徴

2007
Issue 18
A Single-Track Mind
By Jeff Gossen

Sitting peacefully at Tokyo痴 doorstep, Ibaraki Prefecture often goes unnoticed. Yet local mountain bikers have long been blazing the many trails ・and word is getting out.

関東平野の端にある茨城、このあたりは平原がだんだんと山へ変わっていく。この静かな町は、かつて北への重要な玄関口であった。水戸黄門として知られる水戸光圀(徳川光圀 1628〜1701年)の名は、水戸(現在の茨城県)を江戸時代に栄えさせた名君として知られる。
林道を駆け抜け、過去の形跡を目にすると、同じ道を大昔は馬にまたがり、草鞋を履いて旅したのだなと、つい考えてしまう。都会を離れ、山道や小さな集落を目にすると、あの時代と大して変わっていないのではないかとさえ思う。僕のお気に入りの週末の行き先はというと、御前山だ。
御前山は栃木県と茨城県の境にある国立公園だ。無料キャンプサイトと那珂川沿いにあるパーキングエリアまでは、水戸から車で40分ほど。ハイキングのスタート、終着として使われる赤い那珂川大橋が目印である。   

ガイドブックにも書いてある、お店と駐車場の前にある、ジープロードからスタートするループ状のトレイルがある。この道はぐねぐねと曲りながら山頂まで続く。頂上までは、スタート地点からおよそ4km。山頂からの下りは、ハイキングコースになっているので、ハイカーに気をつけてサイクリングしよう。

すべてはダウンヒル

ダウンヒルなら、ジワジワと人気がでてきた桜川市にある「高峰MTBワールド」がおすすめだ。

高峰はもともとパラグライダーで有名だったが、5年前にマウンテンバイク・パークをはじめた。頂上のスタート地点から、加波山、筑波山などとともに、波うつ山々の向こうに関東平野も見える。別向には歴史ある益子町、そして日光も見渡せる。パークは毎年新しいセクションを増やし続けている。トレイルはとてもスムースで、スピードを出しても安心感がある。ビギナーから経験者まで楽しめるコースだ。
高峰ではツアーもあり、季節によってイチゴやブルーベリー狩り、ぶどうやリンゴ狩りもできる。
その他に古くから続く焼き物の町・益子を訪れたり、安産祈願で有名な岩瀬近辺の雨引観音にいくコースもある。またガイドつきのツアーで地元の山を走ることもできる。   

御前山と高峰には宿泊施設もある。御前山は那珂川を見下ろせる4人、6人、12人、30人部屋のキャビンがあり、料金は5,000〜30,000円。キャビンのなかにはシャワー、浴室、キッチン、テーブル、クッション、布団などがある。近くには温泉もある。
 
那珂川大橋の近くにはキャンプ場もあるが、すぐ予約で一杯になってしまう。ここの施設は、簡素なものになっている。高峰MTBワールド」はユースホステルタイプで、宿泊のみだと1,000円。2畳ほどの大きさで、2段ベットがあり10人宿泊できる。シャワー、キッチン、リビングルーム、テレビ、DVDプレーヤー、パソコン、インターネットアクセスが備えられている。他にデラックスな宿泊施設が岩瀬町にある。「高峰MTBワールド」と提携しているので、割引制度もある。

県庁のある水戸市は、時間が許すなら、ぜひ立ち寄っるべきだ。そして、日本3名園であり、ニューヨークのセントラルパークに次ぐ世界で2番目に大きな公園「偕楽園(かいらくえん)」を訪れよう。広々としたスペースを持つ水戸は日本のどの都市にも似ていない。自転車道や歩道もひろく、安全にサイクリングを楽しめる。
偕楽園からは、海岸まで自転車道がつながっていて、「那珂湊おさかな市場」で寿司をたべたり、大洗海岸で泳いだりもできる。
オフロード・バイカーには水戸森林公園のトレイルがある。延長されていたり、トレイルがつなげられたりして、15〜20kmのシングルトラックがある。グループ・ライドは一ヶ月に一回、日曜日に開催されるが、それ以外は毎週末行なわれている。
公園内には梅の木が3000本あり、春にはいっせいに花が咲く。恒例の「梅祭り」は2月中旬から、1ヶ月ほど開催。そのあとに行われる「桜まつり」も一目の価値がある。便利な宿泊施設は、公園から徒歩5分の、偕楽園ユースホステル(http://youth-i.com/)だ。一泊2,000円というお手頃価格がうれしい。
水戸から電車で一時間の場所に、日帰りバイクトリップに最適な場所が多くある。常陸大田線で水戸から40分のところにある常陸大田には、水戸黄門にまつわる史跡がたくさんある。
駅から20分ほどで、春秋、年2回「うっかり八兵衛クロスカントリー大会」を主催する「うっかり八兵衛MTB」コースに到着。レースのコースは一年中開放されており、シングルトラックもある。
もうひとつは、水戸から常磐線で25分の常陸大みか駅。海を見下ろしながらサイクリングができる。この美しいトレイルは15kmほどあり、250〜600m
ゆっくり標高があがっている。ハイクでひと汗かいた後は、大みか駅の近くにある、サーフィンができる多賀海岸で涼むのもいいだろう。

 茨城のマウンテンバイクシーンは、日々成長し続けている。。「高峰MTBワールド」は、いまやサイクリストが情報を交換し合う、社交の場となっている。
いろいろなサイクリングクラブの人と知り合いになり、仲間とツーリング旅行にでかけるのが、僕の日本での最大の喜びだ。茨城でかれこれもう5年も、サイクリングをしている。それなのに、この地を知り尽くすにはまだほど遠いい。茨城の自然は驚きだ!

アクセス

都心から水戸までは常磐自動車道を使って約2時間。高峰山ダウンヒルパークを訪れるなら、友部インターチェンジを出て、幹線道路50路線沿いを西へ、羽黒駅に向かう。詳しい地図は高峰のホームページで見られる。
御前山へはなか川に繋がる水戸の北側の幹線道路123路線を通って、車で一時間弱。水戸インターチェンジからは、幹線道路52路線で城北町に向かうとさらに近道だ。城北からは、幹線道路123路線につながり、そのまま、かつら行きに乗車。かつらと御前山は現在、いくつかの町が合併してできた、白里町の一部となっている。
日立・太田・MTBコースへは、常磐自動車道に乗り、水戸を20分ほど越えたところにある、日立南インターチェンジへ。そこからの詳細は、うっかり八兵衛のホームページを参考にしよう。
茨城県内では、ドライブするより電車を使う方がより便利だ。電車の旅なら、JR西・常磐線で上野駅から友部駅(急行で1~1½時間)に行き、そこから水戸へはさらに15分くらいだ。高峰へは、友部で水戸線の小山行きに乗り換える。羽黒駅で下車し、そこであらかじめ、MTBパークのスタッフへ出迎えのお願いをしておこう。

電車での注意

電車に持ち込んだ汚れたバイクで、車内や他の人たちに迷惑をかけない様、バイクバックが必要。バイクバックには様々なスタイルのものがあり、値段も5,000円から12,000円と幅広い。たいてい、一つ、または両方のタイヤを外して、本体に縛って固定する必要がある。茨城県では、バイクのJR車内持ち込みに手数料はかからず、ラッシュ時も少々窮屈とは言え、問題ない。急行列車内へのバイクの持ち込みの際は、バイクを納めるのに、座席との間に充分なスペースのある、車内通路の後方の席に予約を入れておくとよい。

Contact Info 連絡先


Takamine MTB World / 高峰MTBワールド: (0296) 75-5503 / 090-3226-2613; www.takamineyama.com
Gozenyama / 御前山: (0295) 55-2222
Iwase/岩瀬: (0296) 76-0952
Kairakuen Youth Hostel / 偕楽園ユースホテル: http://youth-i.com/
Ukari Hachibe / うっかり八兵衛: (0294) 78-0532; www.seizanso.co.jp/mtb/