>  屋外日本雑誌  >  Issue 19 : 11月/12月 2007  > 特徴 >  Women With Attitude - If He Can Do It, I Can Too!

特徴

2007
Issue 19
Women With Attitude - If He Can Do It, I Can Too!
By Eva Soroken

女の子のスノーボードは理解されていないし、過少評価されている。コーディネートしたウェアを着て、可愛い顔しているからって甘く見ないで! 男の子たち、新しい女性ライダーが次々に出てきて、男性レベルに限りなく近づいているのよ」(ライダー ロビン・ヴァン・ジン)

スノーボード・インダストリーにおける女性の活躍は、世界的にも目覚しいものがある。日本国内でも女性ボーダーは増え、積極的で、しっかりと目標をもち、自立した人が目立つようになってきた。数年までは、可愛いというイメージを押してマーケティングをしてきたが、近年の女性ライダーの意識の変化に対応すべく、商品はクールなスタイルに変わってきている。
最近訪れたアルジェンチンでも、美しく、エレガントな「女みたいな男」スタイルが女性ボーダーのスタンダードになっていること知った。男の子達もうまかったが、感心させられたのは、独特のスタイルとスノーボードに対する情熱をもった女性ボーダー達だった。
 「やるじゃん、女の子ライダー」てな感じだ。

この新しい動きをより理解するためには、各国の女の子ライダーたちと直接話してみるのが一番と考えた。そのため、カナダのロビン・ヴァン・ジン、日本の照井かな、ニュージーランドのフェムケ・ヘンリクーヒルビンクをインタヴューした。

「男性と平等になりたい女性は、野心に欠ける」
ティモシー・リエリー

KANA

「人生とは自分を探すことじゃない、やりたいことをやるの。人生は自分でつくるもの」
自立心が旺盛な照井かなは、コロラドのブレッケンブリッジと猪苗代の二つの山で活躍。スノーボードを始めて7年になるが、ムラサキスポーツ、サブリナ・スノーボード、ホルデン、ポンポンをスポンサーにもつ。国内メーカーのサブリナは、可愛いというイメージを脱して、大人の女性をイメージにブランドを変えようとしている。そう彼女は言う。女性向けの商品が増えると、業界のなかでより一層女性の場所を確立することができると、彼女は考える。

夏の間かなは、オレゴン州のマウント・フッド・ハイ・キャスケード・キャンプで働き、日本食を用意する。私はここでかなと会い、彼女の料理を味わった。彼女にとって、ボードも料理も、創造性が要求されるという点で共通なのだという。

かなに、日本の女性のスノーボード事情をたずねると、皆急速に腕前をあげているという。いまや、男の子と一緒に行くのではなく、男の子がいようといまいと、自分で出かけてジャムをするようになっているらしい。インドアにいたっては女性のほうが一年中、なんども練習し、テクニックを上げているという。

ROBIN


「私にとってスノーボードは、自分を奮い立たせてくれるもの。恐怖を感じなかった日は、頑張りが足らなかった証拠。誤解しないで、別に誰かに認めてもらいたくてやってるんじゃないの。ただ、日々自分が満足できるレベルに達したいの。でも、多くの人がスノーボードの本当の意味を知らないと思うわ。スノーボードは真新しいボードで、雪をかき飛ばすだけのものじゃないの。スノーボードをするという事は、前衛的で想像性豊かになる事。友達と、スノーボードを心から楽しみ、雪解けギリギリまで滑ろうとすること。頑張って、女性のみなさん。誰にでもできることなの」

ロビン・ヴァン・ジンは、カナダのアルバータ州出身の24歳。8年前にスノーボードを始めた。彼女は、スノーボードを始めて4日目に、真剣にマスターしたいと思った。彼女は一緒に行った男の子達が、初心者の彼女を待ってくれなかったので彼らに追いつくほかかったのだ。それは人生のなかでも、もっとも心細く、またやりがいを感じ、楽しかった思い出だという。

現在彼女には、ウェアのセクション、ビンディングやボードのテクニン、ヘルメットのベルン、ミッション・ガールズ・スノーボードショップ、ノース・ウェーブ、ワックスのポンポン、ノーミスなどがスポンサーする。女性だけのためのフリースタイルキャンプを開催する、MGTスノーボード・キャンプのコーチ、イベント・コーディネーターとしても、女性のスノーボードシーンに深くかかわっている。ロビンによると、たくさんの女の子がスノーボードがうまくなりたい、そう思い申し込み、キャンプは毎回、満杯になっているそうだ。
ロビンと私は、アルジェンチンのバリロシェで知り合った。サウス・アメリカ・スノー・セッション(www.sasnowsessions.com) の唯一の女性コーチだった。私はそのキャンプに一週間招かれて、コーチ、スタッフ、キャンプの参加者と一緒にスノーボードをした。もっとも感心したのは、ロビンがアンデス山脈をバックグラウンドに、恐れ知らずの巨大キッカーをしたことだ。顔からおちて、斜面を転げ落ちたあと、彼女は立ち上がり、もっと大きなキッカーをするためにまた斜面を登り始めた。

FEMKE

 「ニュージーランドでは、比較的小規模な所でボードをしていたので、女性ライダーは少なく、男の子ばかりと滑っていました。彼らは、私を女性でも、彼らの仲間の一人として扱ってくれ、またとても協力的でした。でも、トップレベルの女性ライダーと一緒に滑ると、無類の喜びを感じます。うまく説明できないのですが、ワナカにいき私と同類と思える女性と一緒に滑るのを楽しみにしています。ほかの女性ボーダーが、次のレベルに達しているのをみると、とても励みになるのです。『もし彼女にできるなら、私も』という気になって、断然やる気が出てくるの

ユタ州のパークシティで行われる、ロクシー、チキン・ジャムなどのイベンはまさに女性が必要としているものです。私達の才能を披露し、楽しみ、情報交換もできる場。だから、このようなイベントで、いままで男性の活躍の影にいた女性が注目され、認められるのです。私達は男の子ではありません、だから男性と比較しないでほしい。それより、ありのままの私達を受け入れて欲しいと思います。向上している女性、予想もしていなかったことをする女性なの」

かなとロビンと同じく、フェムケ・ヘンリクーヒルビンクもスノーボードは恐怖心を克服し、友達と楽しむべきものだと言う。彼女のお気に入りの場所は、ハット山。典型的な彼女のボードの一日は、友達と楽しんだり、何か新しいことを試したり、びっくりすることをすることだという。
フェムケは17歳までスノーボードをしたことがなかった。数年たった今は、ライド、スミス・アイウェア、ポンポンなどをスポンサーに持つ。

「自分はスーパーガールでも、超タフだとも思わないけど、ただ毎日気合をいれて、恐怖を打ち消し、チャレンジするの。怖いけど、やり遂げて次のレベルに達したときの喜びを想像すると、勇気がわいてくるのよ」