Salomon X-Adventure Race
Team Outdoor JapanがX-Adventureレース男性部門で優勝
7/2、群馬県水上で行われたX-Adventureレースに参加したのは14チーム。 チーム構成は3名プラス交代メンバー1名である。我がTeam Outdoor Japanはこれにサポーターとドライバーが加わった。コースは、トレイルラン、マウンテンバイク、ラフティング、カヤック、そしてカヌーから成る150キロ以上の行程だ。
レース直前にバタバタと発足したTeam Outdoor Japan。サイパンから来日したTyce Mister、水上在住のラフティングガイドDamien “Grassy” CheeとMatt Shewchuk、そして東京在住の私だ。日本在住の3人は、体力十分。でもアドベンチャーレースは初めてだ。
土曜日朝6時、唯一のチームアイテムであるおそろいのショーツで出発。この時には日曜日の午後まで31時間の過酷なレースになるとは夢にも思わなかった。
レース当日、地図が配られるまでコースに関する詳しい情報は一切なかった。各ステージのチェックポイントが記された地図にも、コースは明記されていない。ルートは自分たちで選んで、コンパスと高度計で確認しながら進むのだ。
最初のマウンテンバイクステージは楽に通過した。続くトレイルランでも、武尊山を登り、チェックポイントを通過(したつもりだった)。ところが、山を下りたところのトランジションエリアで、最後のチェックポイントを抜かしたことが明らかとなった。思いっきりグチをいいながら再び山へ引き返すことになってしまったのだ。
このアクシデントでこのステージの制限時間を越えてしまい、タイムにペナルティを加えられた。それでもまだ序盤。みんなやる気はいっぱいだ。
カヤックはシンプルなコースで、GrassyとMattのパワーに頼り後ろに乗っているメンバーは実に快適だった。時間を稼いだ私たちは、いよいよ次のステージへ。
このステージではバイク2台が与えられる。メンバーは4人なのに、である。2人がバイク、2人が走るというわけだ(ご存知のように、自転車の3人乗りは違法です)。
日が傾き、再びマウンテンバイクのステージへ突入。今度は長距離だ。夜の10:30、バイクを押してどこともわからない暗い山道を登っていると、疲れと空腹、そのうえ冷たい雨が心身に迫ってくる。あきらめたい気持ちになりながら、なんとかチェックポイントへの正しい道を見つけた時は、寒さと空腹を忘れて、元気を取り戻した瞬間だった。
深夜2時、キャンプ場に転がり込んだ。やっと1日目が終わったのだ。
2日目は、早朝4時にスタート。雨。睡眠不足でゾンビの4人は、やっとの思いでラフティングの川へ。ここで奮起したのがGrassyだ。カーボン製のパドルを皆に手渡し、励ましてくれた。
冷たい川の水で次第に目が覚める。Grassyの指示に従って漕ぐと、思いのほかスピードにのって川を下りきった。これでTeam Outdoor Japanは5分のリードを得る。
続いてバイクのヒルクライム。案内に間違いがあって、逃したチェックポイントに戻って再び登るというアクシデントは、本当に辛かった。リードしていたにもかかわらず、登ってくる他のチームと逆方向に下って行かなければならないのが、どんなに情けなかったか。
ここでも通過タイムに数分間に合わず、次のステージへ。ただこの時、私自身はあまりがっかりしていなかった。ゴールまであと少し。レース後のビールと温泉にたどり着くことへの気持ちの方が強かったのだ。
最後のステージはカヌー。ウェットスーツを着て水辺へと向かう。地味な印象のカヌーコースだったが、チームとして皆がフィニッシュラインを超えるのは、やはり簡単ではなかった。
知り合ってたった1日でチームメートとなった我々は、疲れきっていたが、フィニッシュ時点ではすっかり仲間になっていた。
Team Outdoor Japanは、通過していないチェックポイントが数箇所あり、制限時間のペナルティも受けていた。レースの結果には全く期待していなかっただけに、司会者がTeam OJの名前を読み上げた時には本当に驚いたし、うれしかった。男性チーム部門で優勝したのだ。タイムは、34時間23分。
アドベンチャーレースは、まさに“アドベンチャー”の連続だ。速さを追求するより、チーム皆で楽しむものである。Team Outdoor Japanは、間違いなく楽しかった。X-Adventureは、きちんと運営されたレースだったことも印象的だった。アドベンチャーレースに挑戦したいなら、このレースをお薦めする。
そして、もちろん冷えたビールが美味しかったことも忘れずに報告したい。
Salomon X-Adventure Race
July 2, 2010
www.x-adventure.jp