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Environment & Activism

2006
Issue 9
Environment & Activism
By Sorcha Clifford 

Busy BEE’s
みんなの地球のために自転車にのろう

最近、友人が突如「日本は世界一の山の多い国なんだ」と、言い出した。青森の岩木山を毎日眺めている僕には、そんなことは、とっくに分かっていることだった。しかし、日本縦断4000kmキロの旅を始めようとしている”駆け出しサイクリスト”の僕にとって、励ましになるはずもない。まるで、出鼻をくじかれたように、落ち込んだ。

浅はかな……、と言われるかもしれないけど、僕が参加しようとしている「BEE(Bicycle for Everyone’s Earth/みんなの地球のために自転車にのろう)」のツアーが、日本列島の北の端、北海道稚内からスタートして、ゴール地が南の沖縄で僕は安堵した。北上するのでないと知っただけでも、出発前の不安気持ちが和らいだんだ。

実際に行動することによって、サステイナブル・メッセージを広めるのがBEEの使命。3ヶ月にわたって、12人のサイクリストが国内を縦断。「みんなの地球のために自転車にのろう」と呼びかけている。

日本は便利大国。1km四方に必ずコンビニがあるし、世界のファッション・トレンドが手に入る。巨大なショッピングセンターも、あちこちにできている。でも、BEEのアプローチはちょっと違う。農家や、地元のお店で買い物をすることで地域経済を支持して、お肉はちょっとお休み。ベジタリアン・フードをエネルギーに、地球にやさしい自転車に乗りながら目的地を目指す。いくつもの丘を越えてペダルをこいでいくんだ。

1997年に創立されたBEEの反響は、年を追うごとに大きくなっている。人々にメッセージを伝えようと参加するサイクリストの数は、今年、記録更新するもようだ。美しい日本各地で実際に人々にふれあい、環境緑化させるアドバイスする。

今年は、沖縄辺野古の環境問題を皆に知ってもらうようにする予定。辺野古には、絶滅の危機にさらされているジュゴンが国内で一番多く生息している。しかし、辺野古の海上航空基地の存在がジュゴンの生活環境である珊瑚を破壊してしまっているのだ。

知識の共用は、もちろん相互に助け合って行われるもの。BEEは国内の環境ビジネス・リーダーに会って、様々な事柄を学ぶ。例えば「vegetable style group」の信太惇吉さんからオーガニック米の作り方を学ぶ。OJのコラムニスト、ジェイク・レイナーは彼の運営する「アース・エンバシー」を通して、今回のツアーをエコ・ツーリズムの側面からサポートする。

BEEは四国で、伝統的な生活習慣の保存と復興を目指す「ちいおりプロジェクト」の環境保護活動にも参加。また新潟県佐渡島を訪れ、アース・セレブレーションが企画する「ECサイクル」のルート作成をサポートもする。

その国をよく知るには自転車旅行が一番、と聞いたことがある。80日間サドルにまたがる予定だから、日本の事を親友のように理解できると思う。しかし,できるなら、険しい山越えは最低限にして、この旅で多くの人と知り合い、生涯グリーンを愛する仲間になれる事を切に願う。

BEEジャパンは2006年7月19日に北海道稚内をスタートし、十月中旬沖縄県辺野古でフィニッシュする。彼等のツアーの詳細はWEBサイト(www.beejapan.org  )で見ることができる。