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コラム

By Akira Suzuki

A Taste of Okinawa: Part 2 of 3 - Kachuyu

2009
Issue 26

(材料)
材料
味噌
カツオブシ
ショウガ
アサツキまたはネギ

沖縄料理の2回目はカチューユーを紹介しよう。「カチューユー」はヤマトグチ(共通語)にすると「カツオ湯」ということになる。

今では病気になったというと、すぐに薬局で化学合成の薬を買ってくるのが、昔は世界中に民間伝承薬というものがあり、それで効かなければ薬局に行き、薬局の薬でも効かなければ医者に行くというのが一般的だった。内地では風邪の引きかけの薬として日本酒と卵、砂糖を混ぜ合わせて熱した「卵酒」、欧米のホットエッグノッグに近いモノを飲ませたのだが、沖縄のそれに当たるのがカチューユーだ。子供が鼻水を垂らしていると、オバアがドンブリ一杯のカチューユーを手早く作ってくれて、「これを飲んで早く寝なさい」と言われたそうだ。今ではそんな家庭も少なくなったと聞くが、このカチューユーは風邪の薬としてだけではなく二日酔いの薬としても効果があり、僕はこちらの効能を求めて作ることが多い。


カチューユーはシンプルかつ贅沢な味噌汁だ。作り方は非常に簡単。ドンブリに入れたカツオブシに熱湯を注ぎ、味噌を溶くだけだ。すり下ろしたショウガも加 えるから体が温まり、風邪に対する薬効が増す。

そして、ここが一番のポイントなのだが、ドンブリ1杯に対してカツオブシの大袋まるまる1つを使うこともざらで、見慣れない人は「そんなに入れちゃう の?」と必ず聞くほどだ。5~6人分のダシを取るときに使うほどの量を、たった1杯に使ってしまうのだから、その驚きも当然なのだが、その出来上がった スープの芳醇な香りにはかなりインパクトがある。

那覇にある公設市場の裏側にはカツオブシ専門店がズラリと並んでいて、好みの厚さに削ってくれる。「カチューユーを作りたいんだけど」と言うと「アイエ~ ナ~(あれまあ)。このナイチャー(内地人)のニーニー(おにいさん)はカチューユーを知ってるサァ」と喜ばれる。