コラム

The Local Brew

By ブライアン・アレル

目黒タバーン

2016
Issue 59 (Spring 2016)

東京の本格的なイングリッシュパブとして目黒タバーンのことは何年も前から知っていて、とくにときどき出てくるカーベリー(客の好みに応じて肉を切って出してくれること)は肉好きにはたまらない。

知らなかったのは、陽気なオーナー、ガース・ロバーツが、3年ほど前にライセンスを取得して以来、近所のブリュワリーでビールの醸造をはじめたことだった。

目黒タバーンではロバートが醸造した4種類のビールを楽しむことができる。アメリカの醸造に見られるように、ホップやアルコールに苦みを与えない、ブリティッシュスタイルが本来持つ気軽なビールだ。

軽めのゴールデンペールエール、豊かな味わいのカスケードペールエール、ダークでスパイスの効いたエクスムーアレッドエール、もっとも強いコロンバスIPAなど、最初の一口から最後までスムースな口当たりを楽しめる。

アルコール度数はすべて5〜6%あるので、楽しい一夜が送れることもまちがいない。これがまさにイギリス人が求めるビールで、とても若いビールなので、通常は日本へ送るには新鮮さを保つのがむずかしいのだ。

というわけで、空輸にも耐えられるよりホップ感の強いインディアペールエールが作られた。ロバートの醸造の旅路については、目黒タバーンのウェブサイトで見てほしい。

ロバートは醸造にかんしては経験があり、若いころは従兄弟の醸造所で樽(たる)や器材などを洗う仕事をしていた。その醸造所はだいぶ前になくなってしまったが、彼が造った4種類のスムースで控えめ、かつ満足度の高いビールを飲めば、ロバートにとって醸造をはじめるのがさほど難しいことではなかったことがわかる。

メニューにはほかにも数多くのビールのほか、さまざまな酒も提供されている。そしてなにより目黒タバーンの食事は、平均的なパブで提供されるもののワンランク上をいく。とくにステーキはお薦めだ。

目黒タバーンのウェブサイトはメニューや所在地の説明にとどまらず、顧客が広告できるスペースもあって、タバーンがそうであるように、密着型のコミュニティのような雰囲気だ。

The Meguro Tavern 目黒タバーン

2F, Sunwood Meguro, 1-3-28 Shimo Meguro, Meguro-ku, Tokyo
東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッド2F
Phone: (03) 3779-0280
Web: www.themegurotavern.com