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コラム

The Local Brew

By Bryan Harrell

うしとらブルワリー

2016
Issue 58 (Winter 2016)

クラフトビール・バーうしとらのロケーションは、新宿、渋谷からのアクセスが便利な下北沢。「うしとら」は、通常の販売チャンネルを逆行させた草分け的存在だ。日本とアメリカのおいしいビールと食事を出すバーとしてスタートし、顧客を獲得したあとに、彼らの口に合うビールをつくるためのブルワリーをはじめた。

昨年より栃木の下野に新しくできたブルワリーからの新作が、東京店に届きはじめた。うしとらのビールはもちろんほかの店でも販売しているので、きっとどこかで味わうことになると思う。

うしとらには植竹大海と村瀬匠というふたりのブリューマスターがいるが、つねにいるわけではないのでブルワリーのツアーなどはない。ふたりともビールにかんする知識は豊富で、ホップの扱い方や、モルトからいかに豊かな風味を引きだすかなど、毎回ちがった方法を試しているようだ。

#057 Trip Yeast Belgo IPAというビールは、ベルギーのトリペル風味だがモルトはもっと軽いので、フルフレイバーなのに切れの良さがあり、お腹に溜まらない。

#060 Dear Sterlingは、スターリングホップのスッキリなめらかさはあるが、植物っぽさがあまりないので、ホップの一部しか使っていないような印象さえある。

#054 Mozairu Pale Aleはホップの一部を切り取ってモルトに貼りつけたように感じる。その風味はまるで、ホップで塗った壁があるモルトの部屋といったものだ。

醸造過程にモジュール方式を取りいれたのではないかと思わせるのが「うしとら」のビールで、その抜け目のないやり方がわたしはすっかり気に入ってしまった。ハーフパイントで650円にどんな文句がつけられるというのだ。

うしとらのウェブサイトは基本、その日に飲めるビールをリストアップしたブログである。日本語が読めるなら行く前に目を通しておくと便利だ。

http://blog.ushitora.jp

うしとらブルワリー
東京都世田谷区北沢2-9-3 光久ビル2F
(03) 3485-9090