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コラム

Cycling Japan

By Takashi Niwa

四万十の清流と、南予の入り江を巡る

2010
Issue 37


四国


四万十川は「日本最後の清流」と称され、その水の美しさで知られる。清流沿いの静かな道を味わいつつ、ひたすら南下して足摺岬に到着したら、後半は宇和海に面した静かな入り江を巡ろう.

宇和島市南部は真珠の産地。入り江には養殖のための作業筏が並んでいる

宇和島駅をスタートし、内陸の山里を30kmほど走ると、地蔵峠の下の目黒トンネルを抜ける。下ると目黒川沿いとなり、津大橋で四万十川に合流。これまでの目黒川よりは、一段と水量が多くなるが、流れの美しさは変わらない。本流に大きなダムがないことが、その理由のひとつだ。

岩間で沈下橋を渡って対岸へ。沈下橋とは水面から3mほど上に架けられ、欄干が無いのが特徴。増水時に橋が水没して通行不能となるが、川の流れよりもはるか高いところを通す橋と比べて建設費が抑えられ、小さな集落も多いこの界隈では一般的である。

四万十川沿いでは、川と人の関わりの多さに気づく。川の脇には川漁師の船が係留してあるし、集落の近くでは、川を覗き込んでいるおじいさんをよく見かける。

佐田の沈下橋から3kmほど進むと、平野が開け、四万十川橋(通称赤鉄橋)を渡ると中村駅のある四万十市の市街地に向かう

四万十の流れに別れを告げ、足摺岬に向けて南下する。土佐清水、宿毛を抜けると、国道56号を北上する。ここからは交通量はいくらか多いが、宿毛から約38km先の嵐までは移動と割り切ろう。そこから先、国道よりも海沿いの、田の浜地区と北灘地区の半島に続く、静かな入り江の旅を楽しみたい。鏡のような海に沿って、右に左にとカーブを繰り返すと、やがて宇和島の市街地に出る。