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コラム

Cycling Japan

By Takashi Niwa

東北 八甲田・下北半島大周遊

2010
35 号

 山、海、岬、原野、森、そして温泉、山の幸、海の幸・・・。

このコースには、本当にいろいろな要素が詰まっている。

青森県の中央部から東部にかけて、反時計回りに走るプランだ。全体に交通量が少なめで、八甲田山を除いてはアップダウンも少ない。

青森市内を南下し、最初に八甲田山をヒルクライムにチャレンジする。八甲田山の傘松峠へは、海沿いからいきなり標高差1000mのヒルクライムだ。青森市の郊外は杉林などが多いが、高度を上げるにつれ、ブナ、そして針葉樹のアオモリトドマツ(オオシラビソ)になる様子が楽しめる。

その後、牧場などの広々とした中を走り、七戸の町を経て小川原湖へ。ここからマサカリのような形をした下北半島の旅が始まる。半島の付け根に位置した小川原湖沿いは、大陸を思わせる広さだ。そこから尻屋崎にかけては、人家も少ない。寂しいと思うとネガティブになるが、交通量は少なくて走りやすい。広々とした湖畔や田んぼ沿いを抜け、北に向かうとヒバ(檜葉)の森が増えてくる。山ではないエリアで、これほど自然に浸れるところは多くはない。

半島の東北端の尻屋崎から西へとハンドルを向け、大間崎を目指す。「大間の本マグロ」で知られ、周辺の漁港には1人で漁に出るマグロ漁船が停泊し、マグロ御殿といわれる豪邸も見られる。岬からは晴れていれば北海道が驚くほど近くに見える。

大間崎から南下し、佐井で船に乗り込む。あとは仏ヶ浦の奇岩を眺めながらクルージングを楽しみ、青森港へ向かうだけだ。

海が大きく開け、足元には高山植物が咲く尻屋崎(ルビ:しりやざき)。灯台の高さは32.8mで、レンガ造りでは日本一。約34km先まで光が届く