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コラム

Trail Recipes

By Akira Suzuki

Onipo (supamu-musubi)

2009
Issue 28

(材料)
ポークランチョンミート
御飯

海苔


沖縄料理に欠かせない食材のひとつとしてポークランチョンミートがある。沖縄ではそのまま短く「ポーク」と呼ばれている。豚肉の端肉をすり身にして牛乳タンパクで固めた缶詰で、アメリカ製の「スパム」と、デンマーク製の「チューリップ」が2大ブランドだ。戦後、米軍の配給物資として沖縄全土に広まった。

沖縄の定食屋のメニューにはポーク卵(スライスして焼いたポークとスクランブルエッグのセット)が当たり前のようにある。ゴーヤチャンプルーにもポークが入るし、味噌汁にポークを入れる家庭も多い。コンビニエンスストアではオニポーと呼ばれるおにぎりが売られている。オニギリ&ポークで「オニポー」だ。内地のコンビニでは見かけることがほとんどなく、沖縄限定メニューと言っても差し支えないだろう。しかし、実はこれとほとんど同じものがハワイにもあり「スパムむすび」とか「スパムすび」と呼ばれている。

ポークは塩気が強く脂肪分もタップリ。生粋の沖縄人であるウチナーンチュの肥満原因のひとつがこのポークであるとまで言われている。しかし、逆にいうと「ポーク」はエネルギーと塩分補給にはもってこいなワケで、汗をかきつつ野外でハードに遊ぶ時には最適な食材といえる。低温で焼けば油を引く必要もないし、あとから塩で味付ける必要もない。

ちなみにインターネットで、いらないのに勝手に送られてくるジャンクメールのことをスパムメールと呼ぶが、この言葉もアメリカ産のポークランチョンミート「スパム」から来ている。

第 2次世界大戦中、スパムは連合軍全てに配給されており、特に毎日のようにスパムを食べさせられたイギリス軍兵士が「送ってもらっても困るもの」をスパムと呼んだことに端を発する。さらにコメディ「モンティ・パイソン」でスパムメニューのみの食堂が描かれて「うんざりするもの」の代名詞となってしまった。そんなワケで現在でもスパムを嫌悪するイギリス人は非常に多い。

(作り方1)
ポークランチョンミートをスライスして、フライパンで弱火で焼きつつ油を出す。その油で溶き卵を焼いて薄めのオムレツを作る。

(作り方2)
ラップに海苔を乗せ、ポークランチョンミートを乗せたら次にオムレツを乗せ、最後に御飯を乗せる。ラップごと全体を巻いて完成!