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コラム

Japan Angler

By Abdel Ibrahim

Kayak Fishing 101

2009
Issue 28

水を見ると無意識に魚が釣れるかどうかをチェックしてしまうと、熱心なアングラーは言うだろう。海岸、川、堤防でさえ、水面に目をやる彼らの頭のなかでは瞬時にチェックリストを確認しているのだ。

水質はどうだろうか? 自分が興味のある魚はいるか? フィッシング・プレジャーはあるか? 魚は釣れやすい場所にいるか?

この最後の質問がもっとも釣人を悩ます。というのも、魚はだいたいモーターボートがつけられない浅瀬か、歩いて近づくには危険は海岸線にかたまってひそんでいるのだ。しかしラッキーなことに、世界中の釣り人はカヤックを使うことによってこの問題をクリアすることができる。

カヤック・フィッシングは日本ではまだ始まったばかりだが、カヤック・フィッシャーの人口は確実に増えている。国内のカヤック釣りの第一人者で、大の釣り好きであるモンベル社の渡辺健二?さんにお話を聞いてみた。

国内で人気のあるカヤック・フィッシングのスポットは?
国内のカヤック・フィッシングは海がメインとなります。関東地方では木更津など千葉側の東京湾、もっと南では伊豆半島が有名です。日本海側は若狭湾、舞鶴、丹後半島などが人気。太平洋側では三重の海岸でもたっぷり楽しめます。四国、九州の全域にもいいポイントが散らばっていると評判です。バス釣り愛好家なら、僕の住んでいる近くの琵琶湖など選択がもっと広がる。

どんな方法で攻めるのがおすすめですか?
どんな方法でも大丈夫ですが、最近人気があるのは、鯛、イナダ、シーバスにはライトジギング、そしてイカにはエギング。アジ、サバ、メッキなどの青物には伝統的なさびき、こませなどの餌釣りでも釣果が期待できます。

カヤック・フィッシングのいいところは?

大量につれること。カヤックは他に比較できないほどに小回りが効くこと。ゴムボートに比べ風の抵抗をあまり受けないこと。カヤックは騒音を立てたりせず、環境にやさしい乗り物であること。初心者でもすぐに慣れて、カヤック・フィッシングができるようになること、などがあげられます。とにかく楽しいというのはもちろんのことですが。

カヤックなら静かに、そしてこっそり行きたい場所へ行けるので、見事な鯛やシーバスを釣りあけることができる。カヤック・フィッシングをする人は船長のアドバイスなどなしに、自分でいままで誰も釣ったことの無い場所で、自由な方法やスタイルを開発しながら釣りをするので、パイオニアのような気分を味わうことも可能だ。

沖では魚の群れを驚かすことなく静かにパドルして近づくことができ、もしシイラが糸にからまっていれば、目の前で海面で飛び跳ねるのを見物できたりもする。

初心者のカヤック・フィッシャーにアドバイスは?
海釣りなら決して一人で出かけず、気象状況を十分に把握すること。また海岸まで帰る力が尽きてしまうこともあるので、あまり沖に出ないことをおすすめします。救命胴衣を着て、状況に応じた服装をし、ギアをタイオンで固定するなども常識といえるでしょう。

また日本レクレーションカヌー協会は定期的にパドリング、自己救命法などのセミナーをおこなっています。モンベルでも初心者を対象としたカヤックのイベントを開催しています。

用心すること、知っておくべきルールや条例などは?
もっとも注意すべきはカヤックを下ろす時と水進させる時です。周りに車などが無いところでカヤックをおろし、モーターボートなどの無いエリアにカヤックを浮かべることを覚えておいてください。許可を取る必要のある港もあるので、どこでもできると思わず確認が大切です。カヤックを水に浮かべたあとは、他のボートなどに対して自分の存在を確認しやすくするためカヤック・フラッグをつけるようにしましょう。

規制等については、地元の釣具屋や貸しボート屋さんに釣り禁止区があるかなど、そしてその他役に立つ情報があるかを問い合わせるのが一番です。通常は電話やその地域のウェブサイトから情報を得ることができます。

興味のあるリーダーの方は、お近くのモンベルショップへでかけ、近くのカヤック・フィッシング・スポットの情報を集めよう。