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コラム

Travelers Tune

By Shoutaro Takahashi

What’s The Latest Craze in Bournemouth?

2005
Issue 3

 人気ミュージシャンに尋ねる、音楽と無関係な質問。「・なたの母国で旅すべき場所って、どこですか?」。今回はイギリスから、ベースメント・ジャックスです。

 2人がサウスロンドンで活動し始めたころは、アンダーグラウンド臭がプンプン。なのに、先日には大ヒット曲ばかり詰め込んだシングル・コレクションも発表。いつのまにかグラミー賞も獲得して、いまや大物アーティストになってしまった。

世界を又にかける彼らの出身地はイギリスだ。その本国には、オススメの旅先が、やはりいくつも・るという。

まずはロンドン。ここは彼らの本拠地だから、それはそうだろう。でも僕、何回も行ったことだし、他にないのかな?

「だったら、ボーンマスはどうだい? ええっと、場所は……」

地図上を探し始める2人。ほどなくロンドン南西に・る海岸の街に、印を付けてくれた。

「で、ここには何が・るんですか?」

「何もない。でも最近ここで、面白いことが流行っているんだ……。それは××××。ぜひ見に行くといい」

「へっ?」

「いや、だから、××××がさ、流行っててさ……」

「えっ? はっ?」

僕の目を見ながら、マジ顔で「××××」と繰り返す彼ら。聞き間違いかと思い、通訳にも確認してみるが、間違いなく「××××が流行」と言っているとのこと。

さて、××××とは、なんのことでしょう? 実はこれ、ここでは文字化できないほど、反倫理的な大問題。人間の根幹に関わるおぞましさで、ドラッグですら生やさしく感じてしまう。

う~ん、だけど××××って、「流行」するような行為か? これはきっと、イギリス風のブラック・ジョークなのだ。どうしても答えを知りたければ、行けばわかる……かも。

対応に困って放心していると、他の場所も教えてくれた。

「北部のハイランド、特にマル島は景色もいいし、きれいだよ。野生動物も多い。でも野生動物なら、ネス湖がいいよ。恐竜がいるくらい、自然が豊富だからね!」(高橋庄太郎)

ダイレクトに体を揺さぶる

ベースメント・ジャックスのサウンド

Basement Jaxx
「The Singles」
(Sony)

シングルカットされた曲だけ・って、どの曲もすばらしくキャッチー! ・えてデビューから時系列に並べていないが、このおかげで、また新しい感覚で聴ける。

Basement Jaxx
「Kish Kash」
(Sony)

「ベスト・エレクトロニカ&ダンス・アルバム」部門で、グラミー賞を獲得。クラブ・サウンドに、ここまで人間の感情がこめられている作品は、めったにない。

Basement Jaxx
「Rooty」
(Sony)

一般的認知度を一気に高めたセカンドアルバム。すべての曲にボーカルが入っていて聴きやすいのに、斬新な音楽表現も同居している。ヒット曲も多数収録。

Basement Jaxx
「Remedy」
(Sony)

99年の記念すべきデビューアルバム。一口では説明できないほど、ハウスやラテン、ファンクなど雑多な音楽を飲み込んだサウンドは、今聴いてもすばらしい。