>  屋外日本雑誌  >  Issue 5 : 3月 2006  > コラム  >  Spirit of Silence  >  Staying the Course Down Memory Lane

コラム

Spirit of Silence

By Troll

Staying the Course Down Memory Lane

2006
Issue 5

Staying the course down Memory Lane, or

The secret weapon against memory loss

って何だろう?
その時にみた風景や食べ物、風の強さ、灼熱の坂を登る汗びっしょりの自分など、体感する記憶。それと、人と人との出会いもある。

それを思いだす時、というのは、過去の記憶をたどっていくわけなんだけど、たとえば、西表島の砂浜を思い出すとき、旅先で出会う人の顔を思い出せても、会話の隅々までは、覚えていない。なんせ、いつも昼間っからからビールを飲んでいて、忘れっぽいときている。

まあ大事なセリフぐらいは覚えているけれど。でも、大丈夫。生まれつきの聾者であるウチには、素敵な秘密兵器があるのだ。それが、筆談ノート。旅している時の会話は、たいてい、筆談で、やりとりする。

その時のノートが、旅をするごとに増えてきているのだが、それを、ある夕暮れのひととき、読み返すのだ。そして2度目の、トリップとなる。時間が経過していると、前と違う感じ方で改めて読むので、これもまた新鮮だ。


書き文字というのは、書いた人によって違うし、同じ人でも、酔い始めると字が泳ぎはじめ、しまいには、1ページに、3文字デカデカと書いた人もいれば、酒をこぼす人もいた。そう、このノートにはシミができ、3ページ分、くっついてしまったり、ニオイがついたりと、臨場感旺盛なのだ。

ただ、恥ずかしくて、口に出せないことも、文にして書く人がいる。初めて逢った人でも、書く事で心を