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コラム

Trail Recipes

By Akira Suzuki

簡単スープ・その2

2010
33 号

トマトと卵のチャイニーズスープ 

材料
トマト

鶏ガラスープの素(顆粒)もしくはコンソメ

コショウ


前回に引き続き簡単に作れるスープを紹介しよう。

野外で、パンとスープだけの極上の食事を僕は何度も味わってきた。スープは体と心を芯から温めてくれる。湯気の立つアツアツのスープにはその力がある。野外でパッとおいしいスープを作ってくれて、そのレパートリーがいくつもあるような人がいたら、是非親しくなっておくといい。彼もしくは彼女にできるなら、これからあなたはとても幸福な野外生活を送れるだろう。

今回紹介するのはトマトベースの中華風スープだ。最近、トマトを使った鍋物(ブイヤベースとどこが違うんだ?)や、おでんの具にトマトを使う手法が紹介されているが、日本で一般的になっていないトマトの料理は実はまだまだたくさんある。特に注目されているのが、トマトの持つダシの旨味だ。

熱することによってトマトの旨味はぐんと増す。ケチャップはそれを活かした典型的なソースと言えよう。トマトを1度熱して食べてみると、今まで生でしか食べていなかったのが、誠にもったいないことをしたと思えてくる。スライスしたトマトにパン粉を付けて揚げるフライド・グリーン・トマトもそのひとつだ。そういえばそんなタイトルの映画もあったなあ。

トマトと溶き卵を使ったスープは中華スープの中でも非常にオーソドックスなもので、しかも簡単で、手早くできるのが特徴だ。

キャンプ地のそばには赤々と熟した地物のトマトと、生みたての卵を売っている店があるハズだ。完熟トマトと新鮮なタマゴのシンプルかつ濃厚な味を堪能していただきたい。しかし、もしこの味に物足りなさを感じたら、豆板醤(トウバンジャン)と酢、細切れにした豆腐を加えるといい。それで酢辣湯(サンラータン)のでき上がりだ。

そうそう、キャンプ用のコンテナ類で用意しておいたほうがいいものはたくさんあるが、卵ケースもそのうちのひとつだ。店頭での販売時の容器は強度がない。せっかく買った卵を割りたくなければ、卵ケースは買っておいて損はない。

作り方1


クッカーの沸騰したお湯にトマトを浸ける。ペロリと皮がむけるので気になる人は、皮を取ってから(僕は取らないけど)柔らかくなったトマトをグチャグチャに潰す

作り方2


溶き卵を少しずつ加えて(一気に入れるとそのまま固まってしまうので注意)、鶏ガラスープの素(もしくはコンソメ)、塩、コショウで味付けてでき上がり