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コラム

By Matt Lindsay

Board All Day

2006
Issue 7

一日にサーフィンとスノーボートの両方をし、終日ボードの上に立つ。というミッションを達成させるため、ノース・ショアとビッグ・マウンテンに向かった。

実のところ、ハワイのノース・ショアじゃなくて、行ったのは本州の西に位置する、鳥取県北部の海岸。まだ春浅いある日、日本海が視界に入ったとき、サーフィン・スポットが見つかった。国道9号をおりた山陰海岸沿いに、レフトハンド・ポイントブレークの波が僕らを招いていたのだ。
水温は10℃。ブーツや、グローブ、フードをつけていても冷たさの衝撃は防げなかった。いい波を選ぶのがとても重要。失敗すると波の下におしこまれ、冷たいアイスクリームを食べたときと同じような頭痛を味わうからだ。しかし、肌が露出した部分が風にさらされて、とにかく寒い。何回かは乗ることができたが、一時間後には身体に突き刺さる水の冷たさに、気力さえも失せてしまった。
   
滑りやすい岩を登り、堤防によじ登る。岸についたときには一安心。車にもどり、タンクのお湯で熱いシャワーを浴びて冷え切った身体を解凍した。

さぁて、お次はスノーボードだ。サーフボードを車の屋根に積み、ヒーターをガンガンにかける。目的地は大山。文字のごとく大きくそびえたっている山だ。日本アルプスには比べものにはならないが、西日本では一番高い。晴れた日に眺めると、裾野が雄大に広がり、その美しさから「伯耆富士」とも呼ばれる。

大山は、あいにくすっぽり雲に覆われていた。リフト券はナイターを含む半日券。Jポップがどこのスピーカからも流れて、うるさいのと、うす曇りの天気をのぞけば、ボードは最高だった。スロープはすいていて、山はきれいに雪化粧し、カーヴィング・ターンも新雪の上ででき、まさに大山はウィンター・ワンダーランドだった。
極寒のサーフィンに比べ、スノーボードは楽勝。ロッジで夕食をとる前に、最後の何本かを滑り、そして暖かくおいしい鍋を囲み、一日にサーフィングとスノーボードの両方をやりとげた満足感を味わいながら、乾杯した。

面白さダブル

日本でダブル(もちろん、サーフィンとスノーボードのね)をやれるとことはたくさんある。日本海側では北陸地方(福井、石川、富山)がいい。太平洋側なら東北地方(青森、岩手、宮城、福島)が一番。北海道にもいろいろ試せるところがある。どこでやろうと寒さ対策だけは忘れずに!