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コラム

Trail Recipes

By Akira Suzuki

Finger Likin' Namero

2006
Issue 11

材料
イワシ、アジなどの魚(生)
味噌
タマネギ
ショウガ
ミョウガ
大葉

海のそばでキャンプをする。港町の釣具屋ではレンタルの釣り竿をおいてあるところが多いから夕方、防波堤などで釣りをしてみるといい。夕食のおかず(もしくは酒の肴)のための食材が手に入るかもしれない。とは言っても、貸し竿で釣れる魚のサイズなどたかが知れているので大仰な料理はできないだろう。
そこでオススメしたい料理が、今回紹介するナメロウである。小魚数匹あれば十分作れる。おいしくて皿まで舐めてしまうのでナメロウと言うらしい。

1. 魚をさばき、身だけにしてみじん切りになるまで細かく切る。

ナメロウは房総半島に伝わる漁師料理で、切りながら混ぜていくというただこれだけのシンプル極まりないもの。生魚の臭みを消すためにショウガや大葉など薬味となる野菜を加えるのが特徴だ。
また、野菜には本来はタマネギではなく長ネギを使うのだが、僕はタマネギを使った方が好きだ。ショウガもあれば細長い根ショウガを使うと香りがさらに良くなる。熱々のゴハンに乗せて食べてもいいし、酒の肴としては箸でつまんでそのままチビチビ食べる。
ボール状に小さくまとめたナメロウを氷水に浮溶かしながら冷製のスープのようにして飲む方法もある。
また、貝殻などを器にして火にかけ、焼いたものはナメロウではなくサンガと呼ばれている。生魚を食べ慣れていない人にとっては火を通したサンガの方が食べやすいだろう。

2. みじん切りにしたタマネギ、ショウガ、ミョウガ、大葉を加えて全体がミンチ状になるまで包丁の刃で細かく叩く(「切る」というより「叩く」イメージ)。

3. 好みの味になるまで味噌を加えてさらに叩いて出来上がり。


「生魚をミンチ状にして野菜のみじん切りを加えて~」というとなんだが凄そうな食べ物のように感じるかもしれないが、魚を肉に置き換えてみるとこれが、生ならタルタルステーキ(もしくは韓国料理のユッケ)、焼けばハンバーグである。そう考えれば一気に親近感がわいてきたでしょ?(鈴木アキラ)