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コラム

Trail Recipes

By Akira Suzuki

Go Bananas!

2006
Issue 12

(材料)

バナナ
シナモンパウダー


焚き火のできるキャンプは最高だ。料理もキャンプ用ストーブで作ったものとはひと味もふた味も違う。焚き火にかざした肉を焼けたところから削ぎつつ食べるというのが焚き火料理の典型だが、ウインナーソーセージを金串に刺し焚き火であぶるだけでも充分なごちそうになる。

さて、料理のシメといえばデザートだ。
焚き火をしにいって何気なくデザートなんか出されたら、オンナの子はイチコロのハズ。

男性諸君! 今回の料理は覚えておいて損はない。

(1) 熾き火の中にバナナを皮のまま放り込み、皮全体が真っ黒くなるまで焼く。皮が裂けて中からフツフツと泡が出て、あたり一面に甘く良い香りが漂ったら出来上がり間近の合図。

紹介するのは焼きバナナ。つまりバナナを焼いて食べるワケだ。

バナナはふだん皮を剥いてそのまま食べているけれど、もともとは焼いて食べるものだったということをご存知だろうか。
完熟したバナナは甘くておいしいけれど、熟していないものは堅くてエグ味もあり食べられない。しかし、完熟した頃をいち早く察知するのは人間ではなく猿などの動物たちの方だ。人間はいつでも青い未熟のバナナを食べるしかなかったのだ。最初に思いついたのは収穫してから熟すまで待つ「追い熟」という方法だが、さらにバナナは熱するとエグ味がなくなり甘く柔らかくなるという事実に気づく。そこで焚き火で焼いて食べるという調理法が行われるようになった。
ニューギニアの奥地では今でもそうやってバナナを食べている人たちがいる。未熟のバナナを焼いて食べるとホコホコしたイモのような味と食感になる。
興味のある人は試してみるといい。原種に近いモンキーバナナや沖縄の島バナナでやるとなおいい。

(2) 押してみて全体が柔らかくなったら火からおろし、皮を剥いてシナモンパウダーをたっぷりかけたら出来上がり。

焼くだけでもおいしいが、シナモンパウダーの香りが甘さを引き締めてくれるので、くれぐれもお忘れなく!