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コラム

By Troll

Backseat Beers

2007
Issue 15

旅のシェルター代わりとなって、ウチを守ってくれる我が愛車・三菱デリカバン。海へも、山へも、いつも車中泊。宿の心配をせずに行動できるのがいいのだ。 宿への連絡がメールで済まされるようになったから、随分楽になった。

でも、昔は誰かに電話予約を頼まなくてはならなかったし、早めに予約金を郵送する必要もあった。渋滞や道に迷って場所がわからなくなっていても電話ができず、宿に到着する時間が遅くなり、心配をかけてしまったこともあった。連絡が必要な時には、オマワリサンのところに駆け込んで電話をかけてもらわなくてはならなかったのだ。そんなこんなで、なんだか面倒くさくなって車中泊をするようになったのかもしれない。サイフにも優しい。それに、何よりも、時間や宿の規則に縛られることなく自由に過ごせるのが気に入っている。

さて我が愛車の内部は、後部スペースのシートを倒し、足場パイプを設置して室内を上下に2分割している。下部の床は断熱材の上にビニールマットを張ったベニヤ板。スキー板やドロだらけのブーツなどの汚れも気にせずに荷物を放り込んでいる。上部はコンパネの上に銀マットと、お気に入りのペンドルトンのブランケットを敷いている。窓はカーテンつき。それに、ペーパーがひっかかっていたり、タオルハンガーを設置したり……。

クーラーボックスや水タンク、カセットコンロ、保存食も常備品となっている。 冬の夜、心細いときに目を楽しませる何かが必要だ。ウチにとって、それは「ロウソク」となる。小さなロウソクは身も心も温まらしてくれ、心を豊かにしてくれる。高価なランタンも100万ドルの電灯さえも、かなわない大切なものなのだ。それに旅先で仲間が車内に遊びにきて酒宴をする時にも活躍する。
スキー仲間がバックドアから侵入してきて、その灯りの中で筆談しながら、土地の品を肴に酒を飲む。気がつくと、外の温度差によってガラスは曇り、車内のオレンジの空間が社内を包容する。でも4名も入っていると息苦しくなってきて、足が小さなテーブルに当たってビールがこぼれたり、ダウンジャケットがロウソクに当たって穴があいてしまったり。と、なかなか“味”のあるバムライフなのだ。

是非今度、社内恋愛ならぬ、車内宴会はいかがかな?