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コラム

Travelers Tune

By Shoutaro Takahashi

Catching ‘The View’ in Dundee

2007
Issue 16

スコットランドで2つのサッカー観戦

人気ミュージシャンに聞いた音楽とは関係がない質問、「あなたの母国で旅すべき場所を教えて?」今回はイギリスの注目新人、ザ・ヴューの登場です。

このところ元気がいいイギリスの音楽界。有望な新人バンドも続々登場しているが、なかでも2007年最大の注目株が、このザ・ヴューだ。2月にリリースしたデビューアルバム「ハッツ・オフ・トゥー・ザ・バスカーズ」は、捨て曲なし。スピード感があってソリッドなギターサウンドに、美しすぎるメロディが乗り、ちょっとばかり切ない。リバティーンズあたりが好きだった人には、グッと来るはず。

 今回答えてくれたのは、メンバーのうち、カイル(G/B/Vo)と、ピート(G)。彼らの出身地は、 という街だ。

ダンディーよりもエジンバラのほうがデカくて、何でもあるよ。映画トレインスポッティングの舞台だし、もっと面白いだろうね」とは、カイル。あれっ、自分の街はおすすめではないの? 地元を誇りたい雰囲気は、プンプンしてくるのだけど。意外と控えめな性格なのかもしれない。では、地元の話を引き出すために質問を変えてみた。例えばダンディーに2泊3日コースの旅をするなら、どこへ行くのがよいのだろうか?

 「う~ん、2泊3日なら……。ああそうだ、ダンディーにはプロのサッカーチームが2つもあるんだ! ダンディー・ユナイテッドとダンディーFCと。この2つのスタジアムが隣り合っていて、100mも離れてない。だから週末は両チームの応援で、大変なことになる。試合はもちろん、この盛り上がりぶりを見るだけでもすごいよ!」とは、ピート。 たしかに、これだけスタジアムが隣接している場所は、世界的にも珍しい。でも、「2泊3日」という設定とは、あまり関係ない話なんですけど。ちなみに、ダンディー・ユナイテッドは、中村俊輔も所属するセルティックスと同じ、スコットランド・プレミアリーグ、ダンディーFCはひとつ下の1部リーグ。だから今

「ダンディー・ダービー」の機会はなかなかない。もしあれば、すごいことになりそうなんだけどなあ。「オレたちの地元では、週末になると子供はオヤジといっしょにサッカー。それか、ゴルフ。ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースにも近いから、ごく身近な遊びなんだ。つまりダンディーで、

『じゃあ、ちょっと行くか!』といえば、サッカー場かゴルフ場。料金も安いし、旅ついでにプレイするといいよ」 サッカーとゴルフか。うん、これなら、週末の2泊3日には、ちょうどいいかもしれない。ダンディーの週末は、これで決まりか?

ザ・ヴューのデビューアルバムと、彼らが注目するイギリス同期生:

The View
Hats Off to the Buskers
(BMG JAPAN)

まずは、自分たちのアルバム。「エナジーがあり、すごくいいヴァイブが出ている作品ができた。ライブの演奏のように、すごく生々しいよ。ぜひ聴いてほしいね」。

Paolo Nutini
These Streets
(???)

次にソロアーティスト、パウロ・ニューティニ。「アコースティックで、すごくポップ。彼はすごくいいシンガーソングライターだよ。成功するんじゃないかな」。

Paddingtons
First Comes First
(UNIVERSAL)

パディントンズは、ピストルズやクラッシュも引き合いに出される新人バンド。「とにかくエナジーあふれるパンクロック。やつらは人間的にもいいよ」。

Arctic Monkeys
Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not
(DOMINO/HOSTESS)

最後に渋々と、アークティック・モンキー。「人気があるし、確かに頑張ってるね」。比較されがちな彼ら、あまり名前をあげたくなかったようだ。