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コラム

Fitness

By Travis Johnson, Ph. D.

Are You One-Dimensional?

2007
Issue 18

人生は三次元の活動だ。動き・バランス・耐久力の3つの局面を要する運動において、これがもっとも当てはまる。スポーツサイエンスでは、運動は前後・左右・回転の3つに分けられる。
けれど、運動を娯楽とする人やアウトドア・ファンの中には、このような概念を受け入れがたい人たちがいることも確かだ。ほとんどの人が前後運動のトレーニングだけを行いがちである。しかしこれでは、優れたパフォーマンスが発揮できないだけでなく、怪我も負いやすい。例えば、膝前十字靭帯損傷のほとんどのケースが、横断面での減速により起こる(着地した拍子に方向転換しようとするなど)。
もし、運動能力を高めたいなら、三次元の動き全てを鍛えなければならな。
鏡の前に座って行う上腕三頭筋のストレッチや二頭筋カールをしても、競技場では通用しない。トレーニング機器を使うという考えからも離れた方がいい。   

座ったり横になって使うほとんどの機器は、前後運動にのみ効果があるのであって、耐久力や運動を多次元的に鍛えることはできない。腹部を回転させる機器は確かに、横断面には効くが、背骨が過剰にねじられるため、全身をねじる能力を養う役には立たないのだ。

多次元的なトレーニングを始めるには、体の一部分や筋肉ではなく、動きそのものについて考える必要がある。アスレチック・パーフォーマンスにもっとも重要ないくつかの動きはスクワットやランジ(腰を落として、ひざを曲げた状態から片足をいっぱいに突き出す動作)といった動きだ。数週間の基礎運動の後、スクワットとランジを組み合わせた運動を始め、さらにこの前後の動きに左右の動きや足の軸を使って回転する動きを組み合わせバランスの取れた運動にしていく。上半身はダンベルを持って、またはケーブルコラムを使って、スタンダードな押し引きの動きに加え、斜めや回転の腕の動きを取り入れるとよい。
もし手に入るなら、ケトルベルはダンベルの代わりとして優れている。これらは先端にハンドルの付いた円形のオモリであり、さまざまな多次元運動が可能になる。

 上半身と下半身の動きを統合し、三次元の動きを通して、全身を使った運動を作りだすのが理想的
木を切るような左右の動きを、前後の動きであるランジに取り入れよう。もしくはスクワットから立ち上がって両手でケーブルを回して全身をひねろう。階段やベンチを組み入れれば次のステップだ。腕で捻る、切る、持ち上げるといった動きをしながら、さまざまな角度と方向から階段を上り下がりする。
また、好きなスポーツを思い浮かべて、それに似た動きを真似て楽しもう。三次元の要素も忘れずに。ちょっとした創造力で一次元的なトレーニングやパフォーマンスを超えることができるはずだ。
質問や詳しい情報はこちらまで、info@somatic-systems.com