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コラム

Stay!

By Mitsuko Totani

Takamine Onsen

2007
Issue 19

長野県と群馬県の境にあり、今なお活火山として噴煙を上げる浅間山。この長野県側、浅間山を望むのが標高2000mの高峰高原だ。高山植物の宝庫として知られ、四季折々のハイキング、様々なウィンタースポーツが楽しめる場所として人気が高い。高原には2つの宿があり、その1つが今回紹介する高峰温泉だ。

心も体もあたたまるおもてなし


「いらっしゃいませ!」。山小屋風の建物の玄関を入ると、気持ちのいいスタッフの笑顔が客を迎える。冬場はロビーに天然ガスの暖炉が焚かれ、吹き抜けの天井からはいくつもの美しいランプが下がり、宿全体があたたかなオレンジ色の光で包まれている。部屋はシンプルだが、額縁となる窓からは、望む風景がそのまま絵となる。街側の部屋からは、晴れていれば小諸の夜景が一望できる。いや、晴れていない日こそラッキーなのかもしれない。なにしろここは2000mの宿。眼下に広がる雲海の眺めこそ、また絶景なのだから。
くつろぎのスペース「朝霧」には、窓辺にいくつもの双眼鏡が置いてあり、野鳥や野生動物の観察にもってこい。冬場には餌付け台の餌を求めて多くの野鳥やリスがやってくるし、時々イタチやテン、カモシカなども姿を現し、宿泊客を喜ばせてくれる。
   
「朝霧」と温泉は、チェックイン後も宿泊客に開放されている。外で遊んだ後、出発までのひと時を再び宿でくつろげるのは、この宿ならではのサービスだ。

環境に配慮した創生水を使用

明治時代から続く宿は、各代の主人の思いを形にしてきた。4代目オーナーの後藤英男さんが目指すのは、「環境を壊さない旅館」。宿では洗剤を使わない生活を実行している。その代わりに使っているのが、すべての汚れを落とすといわれる「創生水」だ。


客にもシャンプーや石鹸を使わないことを呼びかけ、この創生水を沸かしたお湯で体や髪を洗う。私も何度も試しているが、確かに汗も汚れもよく落ちる。
排水は地下水となり、40年後には再び温泉水になって戻ってくるという。「後世にきれいな水を残したい」という後藤さんの思いに、ぜひ私たちも協力しよう。(とたにみつこ)

アクセス
車……東京練馬IC→藤岡JCT→小諸IC→浅間サンライン→高津屋トンネル直後右折→チェリーパークライン→車坂峠→高峰温泉
列車&バス……東京駅から長野新幹線に乗り佐久平駅下車。佐久平駅からJRバス「高峰高原行」で60分高峰温泉下車。またはしなの鉄道小諸駅よりJRバス「高峰高原行」で45分高峰温泉下車。
冬季(11月21日~4月20日)
車……車坂峠→「アサマ2000スキー場」第3駐車場。駐車場より雪上車で高峰温泉へ。
列車&バス……佐久平駅・小諸駅からJRバス「アサマ2000スキー場」に乗り、スキー場下車。スキー場バス停より雪上車にて高峰温泉へ。
雪上車は無料

ESSENTIALS
高峰高原
〒384-0041 長野県小諸市高峰高原
Tel (0267) 25-2000
Fax (0267) 22-5331
Web: www.takamine.co.jp