コラム

The Local Brew

By Patrick Latter

Sake Museum

2008
Issue 20

電車待ちのあいだに利き酒と、酒風呂を!

日本酒の話は、奥が深くて複雑だ。専門家や愛好家の批評は尽きないが、まずは飲んで楽しむのが一番。そこで、越後湯沢駅にある「越後のお酒ミュージアム・ ぽんしゅ館」。一気に全部を試すのは無茶だが、100種類以上の地酒の利き酒ができる。なんと、ここの温泉では、お湯に酒が入っているらしい。循環器系と 新陳代謝に効用があるそうだ。

葡萄が育つ環境がワインづくりに大きく影響するのと同様に、酒の主原料である米にとっても育成環境がとても大切だ。新潟は日本の米どころ。湯沢地方はコシヒカリの産地だ。雪解け水が水田を潤し、米を育てる。水と米が、酒をつくるのだ。
ぽんしゅ館は、越後湯沢駅の正面入口の反対側にある。ずらりと並んだ酒瓶は圧巻。酒の種類は、分かりにくいと感じる人がいるかもしれないが、自分の好みで 利き酒をしていけばよい。お気に入りを見つけたらラベルを覚えて、酒屋で買えばいい。掲示されている酒に関する情報も参考になる。

新潟・南魚沼郡の「八海山」は全国的に知られているので、お土産にすれば間違いない。この他にも湯沢には、「白瀧」などの地酒があり、どれも美味しい。
美味しい酒と温泉で東京までの帰り道は実に心地よかった。酒好きでなくとも、酒風呂に入らなくとも、電車を待つ10分の間に、ぽんしゅ館を訪ねてみることをおすすめする。ちなみに、ぽんしゅ館の英語のサイト(http://www.jozen.sakura.ne.jp/english/index.html)には、酒作りの工程が紹介されている。(きのあきこ)