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コラム

Japan Angler

By Abdel Ibrahim

Stalking the Rainbows of Yozuku

2008
Issue 22

最近、釣り友だちとマスの渓流釣りをしに、神奈川の山奥へと出かけた。丹沢湖のちょうど東の世附川と大又沢の流域となるところに、釣りをするのに最適な沢 を発見したのだ。 いったい、どんな一日になるか見当もつかなかったが、放流した魚と同じ渓流を泳ぐ、引きの強いニジマスとイワナが釣れるという噂をきい た。そこで僕らは、ウェダーを身につけ、4ポンドの超軽量グラスロッドを手に、喰いつきを確かめに渓流を目指した。 渓流に行くには、世附川と大又沢が合 流する有料エリアから向かうのが簡単だ。入り口で管理人と話す機会があった。彼は最近の異常乾燥気象で、水位がかなり低くなっていると教えてくれた。これ はマスが浅い場所にかたまっているということ。彼らに気づかれないように、ジワジワと忍び寄らなければならないということだ。身をかがめて岸から数メート ル離れた場所から投げるのだ。

その一方、低水位になると、下流へと流れる虫の幼虫の数が減る。そのため、魚たちが例年より腹をすかしていることも意味する。その日は、他に釣り人がいなかった。我々が川を占領してしまったのだ。

1.5kmほど上流へ行ったところで、ゆっくり戻りながら1~3gのスプーン、スピナー、疑似餌を使ってプールになっているところへ幾度か投げてみた。イワナは金色のベースのルアーに喰いついてきたが、ニジマスには少々手こずった。

彼らは岩の近くで孵化する幼虫を探しながら、渓流のプールでかたまって泳いでいた。あまりに水が浅いため落ち着かない様子だ。腹をすかしているのはわかったが、それよりも隠れたがっているようだった。

友人のゲーリーは何度かスプーンの色を換えた後、箱から出した玉虫色のスプーンを使って見事なニジマスを二匹釣り上げた。30分ほどして、僕も同じような色のスプーンで獲物を釣ることができた。3時間で、それぞれ約12匹のマスを釣り上げた。上出来だ。

多くの有料釣場と異なり、世附川周辺は意図的に未開発で自然が損なわれず残っている。そこを訪れる釣り人たちは、釣りはもちろん、周辺の景色も楽しめるのだ。もっと冒険したい方は、管理されたエリアを更に越して源流で天然のマスに挑戦してみてはどうだろう。相手はなかなか姿を現してくれないかもしれないが、かかった時はずっと手ごたえがあるだろう。世附川周辺について詳しくは、「世附川・大又沢フィッシングガイド(http://yozoku.com)」まで。