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コラム

Fitness

By Travis Johnson, Ph.D.

Body Being

2008
Issue 22

読者諸氏にとって、もっとも重要なフィットネスの概念は、おそらく機能=求められる動きに体がどのように反応し、体がどのように働くか、ではないだろうか。マウンテンバイクでトレイルを走っている時、カヤックで川降りをしているとき、あるいはゴルフクラブを振っているときに、その動作に、自分の体がうまく対応できるかによって、結果が変わる。

理想的に体の機能を向上させるために必要なのは、自身の体を知ること。そして、体がどのように働いているのかを理解することが大切だ。ピーター・ラルストンの著作「Zen Body-Being」は、自身の体を理解するために役立つ本である。サブタイトルに、“肉体的スキル、優美、力を身につけるためのアプローチ”とあるように、自身の体を意識して効果的に使うためのアドバイスが紹介されている。

ピーターは世界的な武道家であり、長年の努力から体に対する洞察力を養ってきた。彼の考えを支持してきた私は、ニュージーランドでのトレーニングキャンプで彼に会うことができた。著作だけでなく、実際のトレーニングにおいてもピーターは、テクニックよりも基本に忠実に、心と体のパフォーマンスの向上に努めている。

ピーターは「body-being」という言葉を使い、身体の構成をする部位が、体のあり方、自覚意識と表裏一体であることを伝えようとしている。

体のあり方を発達させるための5つの原則は以下のとおり。
1) リラックスする
2) 体全体を感じる
3) 中心から動く
4) 地に足をつける
5) 落ち着く

同様のコンセプトを聞いたことがある方もいるだろう。私もその一人だ。しかし、彼の著作の素晴らしいところは、こうしたコンセプトの説明を抽象的な言葉でなく、誰もが可能なエクササイズを通して説明しているところだ。そのため、結果をすぐに感じることができる。
事実、数多くの人がシンプルであるにもかかわらず、パフォーマンスが大きく向上することに驚いている。シンプルで小さいことが、大きな効果を生み出すことがあるのだ。

「明白で、見落としがちなポイントを見つけるためのガイドブックともいえる」と著者自身も語っている。

ピーターのエクササイズは、あらゆるスポーツや運動を超える潜在力を持っている。体力に自信のある人でも、自身に潜在する可能性を見つけることができるはずである。

ピーター・ラルストンについて詳しくは「Cheng Hsin」のWEBサイトまで。来年の2月11日〜22日の間、彼は東京でワークショップを開催する予定だ。私たちのソーマテッ・システムズ(www.somatic-systems.com)でも関連情報を扱っている。機能とフィットネスについてはWEBログ(travisblog.somatic-systems.com)へ。