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コラム

Trail Recipes

By Akira Suzuki

Bakke Miso, Just Like Grandma Used to Make

2008
Issue 24

(材料)
フキノトウ
味噌
みりん
砂糖
サラダオイル


早春の里山を飾る代表選手として「フキノトウ」がある。雪の中から顔を出す薄緑色の新芽は、もっとも早く出る山菜のひとつで、春の訪れを実感させてくれ る。フキノトウはいわゆる「フキ」の花の部分で、まさに旬の食材だ。

フキノトウは東北、北海道方面の方言で「バッケ」と呼ばれており、フキノトウを混ぜ込んで作った味噌も「バッケ味噌」と呼ばれている。

1. ざっと洗ってゴミを取り除いたフキノトウの新芽を、ひとつまみの塩を入れて沸騰させた湯に入れて軽く茹でる。絞って水気を切り、みじん切りにしてからサラ ダオイルで軽く炒める。

そのまま酒の肴としても最高だし、熱いご飯に乗せて食べれば、口の中に草の香りとほろ苦さ、味噌の香りがいっぱいに広がって、それだけでご飯が何杯でもい ける

味噌と砂糖を加えて加熱して作るから保存もきき、冷蔵庫で保存するなら1年近く持つものなのだが、僕の家ではほぼ毎食のように食卓に上るので、大量に作っ てもほぼ1ヶ月でなくなってしまう。

2. 炒め終たフキノトウに味噌、砂糖、みりんを加えて弱火で加熱しながら混ぜ合わせる。甘さは好みで調節。フキノトウとその他を合わせた材料の対比は2対 1~1対1くらい。

僕がはじめてバッケ味噌を食べたのは中学1年の時だ。自転車で隣の県に遊びに行き、田舎のおばあちゃんに「えさよてままくてげ(東北の方言で「家によって ご飯を食べていきなさい」の意)」と言われたのが最初。子供というのは味覚が未発達で、それまでの僕も苦い、渋い、酸っぱいなどの食べ物はあまり好きでは なかったのだが、このバッケ味噌を乗せたご飯はまさに衝撃的だった。この経験によって僕の味覚は一新されたと言ってもいい。