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コラム

Fitness

By Kazuko Ikeda

Powder Preparation

2008
Issue 25

秋も深まり寒さが増すと、気になりだすのは雪の訪れ。クリスマスの頃にはスキー・スノーボードのシーズンがはじまる。そして、食の秋を満喫したあなたは、「身体を動かさなくては!!」と思っていないだろうか? 

日常的に運動を取り入れている人も、そうでない人にも、ちょっと耳を傾けてもらいたい。私がピラティスを教えるアルペンスキーヤーがいる。アメリカナショナルチームに所属するジュリア・マンキューソ(Julia Mancuso www.juliamancuso.com)は、2006年トリノオリンピック大会大回転の金メダルリストだ。

スキーヤーの夏は、スキー以外のトレーニングが多くを占める。自転車やランニングなどの持久力系から、筋力強化のためのジムでのワークアウト。そして、バランス感覚やコーディネーション能力を培うために、サーフィンやカイトサーフィン、水上スキーなどのアクティビティーを多く取り入れている。

シーズン中は連戦でハードな日々だが、夏のトレーニングもそれに勝るものがある。そのような状況で大切なことは、身体のメンテナンスだ。体に故障や極度の張りがあった状態では、トレーニングの効果も半減する。もしくは身体の機能に悪循環を生みだしていくだろう。疲労がたまりやすくなり、最悪の場合は怪我を引き起こすことになる。それを防ぐために、アスリートにはトレーナーや理学療法士が付き身体を整える。

整える作業が私たちにも大切なことであり、ピラティスのメソッドはそれに貢献すると確信している。37歳にして再びテニスコートへ戻ってきた伊達公子選手や、この北京オリンピックで銀メダルを取った41歳のスイマー、デイラ・トレス選手はコンディショニングにプライベートでのピラティスセッションを取り入れている。

30歳を超えてトップで戦えることの最大の条件は故障がないことだ。そして、故障のないからだを維持することが最大のチャレンジにもなるだろう。それが効率的で、効果的なトレーニングを行うことになるからだ。

身体が固いと思っている人、身体がこっているなと感じる人、運動不足な人。普段は走ったり、自転車をこいだり、ジムでワークアウトをする人から、仕事に追われて身体を動かすことがない人。貴方の日常に自分の感性と脳を使って「身体を整える」ことをプラスアルファとしてみることをオススメする。普段、疲れた身体をマッサージ師に託すのも手だが、自分で自分を元気にする手段を知ることは未来のあなたに希望をもたらすだろう。

自分の身体を知り、そして自分で整えてゆく。はじめはDVDを見るもよし、本を読むもよし。興味が湧いてきたらスタジオのドアを叩いてみたらどうだろうか。インストラクターの声に導かれて、自分の身体を体感してほしい。ピラティスで得た感覚はきっと雪の上に立った貴方に新しい感覚を教えてくれるはずだ。